福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

白鳥ボートと配達夫

2021年05月12日 |  ┣銀幕のチャジャン
韓国映画に登場する出前の配達夫について語る時、どう
しても触れないわけにはいかない配達夫がいる。

2009年公開の「彼とわたしの漂流日記」(鑑賞番号265)に
登場する青年のことだ。


△ひきこもり女性からは10万ウォンを受け取り出前を引き受けた

彼は、ひきこもりの女性から10万ウォン(約1万円)を
受け取り、大変な出前を請け負った。


△無人島に渡るため白鳥ボートを借りる配達夫

彼は観光用の白鳥ボートを借りてまで、漢江の無人島
(巨大中州)に暮らす主人公の男の元に、チャジャン麺
3皿と餃子1皿を届けたのだった。


△半べそをかく配達夫

半べそをかきながら必死の形相で白鳥ボートを漕ぐ
配達夫の姿は、実に印象的なシーンだった。

何度見ても、頬が緩んでしまう。


△やっと男を見つけた配達夫

結局、主人公の男は出前のチャジャン麺の受け取りを
拒否する。チャジャン麺の自作に、生きる希望を見出して
いたからだ。


△配達夫が届けたチャジャン麺、カンチャジャン、サムソンチャジャン

そして、配達夫の青年は、主人公の男から出前を依頼した
女性への伝言まで頼まれ、冷めて固まったチャジャン麺を
手に再び女性のアパートを訪れることになる。


△女性に男のメッセージを伝える配達夫

彼こそは、ひきこもり女性と無人島暮らしの男の間を
取り持つという、実に重要な任務を成し遂げた名脇役
だった。


(終わり)

韓映画と小説家と階段

2021年05月12日 |  〇映画・映画音楽
아무도 없는 곳 「誰もいない場所」 〇----
(1421)



2021年に公開されたインディーズ系のドラマ。

イギリスで暮らしていた主人公の小説家が、1人息子を
亡くした後、妻(韓国人)とも別れ、1人、韓国に
帰ってきた。


△階段を下る主人公

ソウルでは母親の幻影も含め4人の男女と短編小説の
ような会話を重ね、最後は妻との再結合を予感させながら、
映画は終わる。

「ヲタク」の趣向には全く合わない映画だったが、
階段のシーンを始め、映像的に惹かれるシーンは
いくつかあった。


(終わり)