BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

映像研には手を出すな! 第8話 『大芝浜祭!』 感想: ジブリ愛とロボット愛を超える「気合入って」いる「仲間です!」

2020-02-24 10:17:09 | 映像研
最後の一言、「仲間です!」は、やっぱりシビれるよね!

いやー、面白かった。

久しぶりに笑った!

ロボット研、グッジョブ!


水崎氏の「気合入れてます!」からのズドーン!、というオープンニング、しびれたなー。

さすがは、浅草氏w


それにしても、ジブリ愛、深いなぁw

キャラデザは全く宮﨑駿ではないけれど、それ以外の展開やギャグ、というか、間のとり方は、往年の宮﨑駿だよね。

ロボ研が、ダンボールロボをかぶって、そして配って、生徒会の魔手wから逃れるところとか、どう考えても『カリオストロの城』へのオマージュだよね?

いや、もちろん、ノスタルジアに逃げすぎるのは悪手なんだけどさ。

でも、今回は、まじでいい。

微妙に、映像研製作の「ロボアニメ」の中で、ロボが足を破壊された後も、右腕のチェーンソーで疾走を続けて攻撃の手を緩めないところとか、ロボット愛だよねぇ。


でも、やっぱり今回の主役は水崎氏!

両親との確執をどう解決するのか?と思っていたけど、そこは、前回、細かいところまで描いた、彼女の幼少の頃の、特に、おばあちゃんとのやり取りが、しっかり効いている。

あの、おばあちゃんに何度もおねだりした、残ったお茶を飛ばすシーンなんて、あのシーンが入っていたら、どれだけ水先氏がアニメーション表現に思い入れがあるか、一目瞭然で、それを、作品を見たご両親にも、ちゃんと伝わった、ということでしょ。

ていうか、そもそも、前回描かれた、水崎氏とおばあちゃんのやりとりのエピソード自体、実は、水崎氏が、今回のロボットアニメを作画する際に思いついたからこそ、わざわざ、回顧シーンとして挟まれた、ということだよね。

そういう、物語展開上の、因果関係が、あとから見ると、前後している、というのも、(作中のロボットアニメではなく)この本編のストーリーテリングの点で、めちゃくちゃ上手いところだよね。

いや、ここは、前回からの続きで、単純に脱帽した、すごいよ。

だって、今回のエピソードを見てからだと、前回のエピソードの見方も少し変わってくるのだから。

そういうのは、映像演出の妙だよね。


ということで、この作品の面白いところは、このアニメの製作自体も、この『映像研には手を出すな!』で描かれている内容の実践であるところ。

いや、アニメ製作の物語なんだから、当然なんだけどさ。

でも、類似先行作品である『SHIROBAKO』と違って、説明的にならないところがいい。

いま、目の前で放送されているエピソード自体が、その比喩的な説明になっているのだから。

そういう、メタなところ、いいなぁ。


ともあれ、水崎氏の両親の問題も解決して、この先、どんな展開が待っているのだろう?

本編の展開も気になるし、それを通じて、映像製作の何が次は語られるのか?、にもおのずから関心が向かう。

いやー、いいなー。

しかし、百目鬼が準部員みたいになっているところも地味に現実っぽくていいw

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