最終回の、花嫁・四葉の言葉を聞いて改めて感じたけど、四葉って、一人の登場人物として見たとき、他の姉妹と比べて、人間的面白みに欠けてた。
端的に言って、ヒロインとしての魅力に欠けていた。
かわいくない。
真面目すぎる。
姉妹が五人いるからこそ、元気っ子というキャラがぎりぎり成立していたレベル。
それでいて、本質は邪悪。
かつて姉妹を出し抜こうとしていた、いわば厨二的増長気味のヤバさがあったことが、表向き、まるまる封印されてしまっていて、実は、裏のある性格ではないのか?という疑いが最後まで消えない、というか、今も消えていない。
まぁ、だから、四葉って、キャラとして好きになれないんだよね、いまだに。
あの「邪悪さ」を正直に風太郎に告げたわけでもなく、せいぜい、自分が姉妹を巻き込んで転校させてしまったことを悔やんでみんなに尽くした、というところまでしか風太郎には伝わっていない。
だったら、あんな邪悪な本質、わざわざ(作者は)描くなよ、というのが、今だから言えること。
いや、もちろん、十分反省して真人間になったじゃない!と言われればそうみえないこともないのだけど。
でも、四葉を真ヒロインとして物語を締めるのなら、そのような「四葉の邪悪さ」が払拭されたことを、ちゃんと風太郎なり、一花なり、あるいは、マルオなりの口から言葉にし、四葉とやり取りしている場面を描くべきだった。
これは意図してのことかどうかはわからないけど、この物語の作者は、そういうところは、正直、手抜きが多い。
ちゃんと言わなくても、読者が勝手に想像してくれる、と思っているフシがある。
でも、それはやはり読者に甘え過ぎで、キャラクターに邪悪から善に転身した「変化」があったのなら、それは、ちゃんと「成長」として示さなければいけない。
なんというか、そういうところが、最後までぼやけたままにされていたので、四葉エンドをすっきり受け入れることが難しかった。
ていうかさ、もっとはっきりいえば、そういうやり取りを含めて、
最後、ちゃんと、風太郎と四葉で、誓いのキスをしたところを描けばいいじゃん。
なんで描かないかな?
ついでにいえば、指輪の交換もなかったし。
いや、あの結婚式は、高校生の風太郎が夢に見たものだから、妄想したものだから、風太郎がよくわかっていないディテールは想像されようがない、という理屈が成り立つのはわかる。
でもさ、それはそれ、これはこれで、ちゃんとキスシーンとか指輪の交換シーンとか描けばいいじゃない。
そうしたら、あぁ、四葉が花嫁なんだ、・・・、って読者の方も、徐々にその結果を受け入れることができるのだから。
そういうステップを一切合切省いているのは、真面目にいただけない。
そういう意味では、式場で行う五つ子ゲームもマジでいただけない。
悪趣味にすぎる。
せめて、式の前日に、最終打ち合わせのときに、突如として始められた、というくらいにしておけよ、と思う。
いや、あれも、風太郎の夢/妄想の中での出来事なのだから、式場で、五つ子ゲームが介されるということは、それだけ、夢を見ていた時点での、高校生の風太郎が、自分の選択、すなわち四葉を選んだことに、今ひとつ自身を持っていなかったことの現れなのだ、と言わればそれまでなのだけど。
でもねー。
「終わりよければ全てよし」という言葉があって、やっぱり、「締め」の場面は重要なのだよ。
これで終わった、という充実感がまずは必要なのだよ。
それが、徹底的に欠けていたからなぁ。
どうせ夢オチにするなら、ちゃんと、式での誓いのシーンを描けばいいのに。
「花嫁」なんだからさ。
端的に言って、ヒロインとしての魅力に欠けていた。
かわいくない。
真面目すぎる。
姉妹が五人いるからこそ、元気っ子というキャラがぎりぎり成立していたレベル。
それでいて、本質は邪悪。
かつて姉妹を出し抜こうとしていた、いわば厨二的増長気味のヤバさがあったことが、表向き、まるまる封印されてしまっていて、実は、裏のある性格ではないのか?という疑いが最後まで消えない、というか、今も消えていない。
まぁ、だから、四葉って、キャラとして好きになれないんだよね、いまだに。
あの「邪悪さ」を正直に風太郎に告げたわけでもなく、せいぜい、自分が姉妹を巻き込んで転校させてしまったことを悔やんでみんなに尽くした、というところまでしか風太郎には伝わっていない。
だったら、あんな邪悪な本質、わざわざ(作者は)描くなよ、というのが、今だから言えること。
いや、もちろん、十分反省して真人間になったじゃない!と言われればそうみえないこともないのだけど。
でも、四葉を真ヒロインとして物語を締めるのなら、そのような「四葉の邪悪さ」が払拭されたことを、ちゃんと風太郎なり、一花なり、あるいは、マルオなりの口から言葉にし、四葉とやり取りしている場面を描くべきだった。
これは意図してのことかどうかはわからないけど、この物語の作者は、そういうところは、正直、手抜きが多い。
ちゃんと言わなくても、読者が勝手に想像してくれる、と思っているフシがある。
でも、それはやはり読者に甘え過ぎで、キャラクターに邪悪から善に転身した「変化」があったのなら、それは、ちゃんと「成長」として示さなければいけない。
なんというか、そういうところが、最後までぼやけたままにされていたので、四葉エンドをすっきり受け入れることが難しかった。
ていうかさ、もっとはっきりいえば、そういうやり取りを含めて、
最後、ちゃんと、風太郎と四葉で、誓いのキスをしたところを描けばいいじゃん。
なんで描かないかな?
ついでにいえば、指輪の交換もなかったし。
いや、あの結婚式は、高校生の風太郎が夢に見たものだから、妄想したものだから、風太郎がよくわかっていないディテールは想像されようがない、という理屈が成り立つのはわかる。
でもさ、それはそれ、これはこれで、ちゃんとキスシーンとか指輪の交換シーンとか描けばいいじゃない。
そうしたら、あぁ、四葉が花嫁なんだ、・・・、って読者の方も、徐々にその結果を受け入れることができるのだから。
そういうステップを一切合切省いているのは、真面目にいただけない。
そういう意味では、式場で行う五つ子ゲームもマジでいただけない。
悪趣味にすぎる。
せめて、式の前日に、最終打ち合わせのときに、突如として始められた、というくらいにしておけよ、と思う。
いや、あれも、風太郎の夢/妄想の中での出来事なのだから、式場で、五つ子ゲームが介されるということは、それだけ、夢を見ていた時点での、高校生の風太郎が、自分の選択、すなわち四葉を選んだことに、今ひとつ自身を持っていなかったことの現れなのだ、と言わればそれまでなのだけど。
でもねー。
「終わりよければ全てよし」という言葉があって、やっぱり、「締め」の場面は重要なのだよ。
これで終わった、という充実感がまずは必要なのだよ。
それが、徹底的に欠けていたからなぁ。
どうせ夢オチにするなら、ちゃんと、式での誓いのシーンを描けばいいのに。
「花嫁」なんだからさ。