BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ぼくたちは勉強ができない OVA 第2話 『チャペルの鐘は[x]を祝福する』 感想: これはまた本誌のマルチエンドを強く意識した構成だった!

2020-04-05 01:19:54 | ぼく勉
タイトルの通り、結婚式場で、文乃、理珠、うるか、あしゅみぃ先輩、真冬先生、の5人がウェディングドレスを着て、それぞれ成幸と思い出の写真を撮っていく、というエピソード。

わかりやすいくらい本誌のマルチエンドを意識した構成なのだけどw

でも、これを見ると、やっぱり真冬先生の破壊力が頭一つ抜け出ている感は否めない。

まぁ、微妙に、真冬先生がでてくるとあしゅみぃ先輩が対抗意識を燃やすのが面白いのだがw

にしても、あしゅみぃ先輩にしても、真冬先生にしても、あまりに自堕落な成幸との世界を妄想してしまっていて、笑うしかないw

まぁね、でも、『五等分の花嫁』の、読者ガン無視の作者のエゴ丸出しの強引エンドに比べれば、これくらい、わかりやすくマルチエンドの世界を具体化してくれたほうがむしろエンタメとしては好感度が高いと思ってしまったりw

いやー、エンタメとしてまったくもってこちらが「正しい」、正解だと思う。

で、これなら、成幸が、ほとんど棒のように立ち尽くしていても問題ない感じ。

だって、今回、はっきりしたけど、『ぼく勉』って、成幸が主人公の話ではなくて、あくまでも、5人の女子(女性)に方が主人公で、彼女たちが意中の相手として成幸を意識するという構図だということがはっきりしたから。

5人がそれぞれ別様に、成幸に想いを寄せている所が良いわけで。

そして、それゆえ「棒立ち」してばかりの成幸でもOKになってしまう。

だって、彼の意志は実はあんまり関係ないように見えるから。

いや、一応、うるかエンドのときのように、表向きは成幸が誰かを選ぶ、という構図だけど。

でも、それも、実は、5人の女子がそれぞれ成幸に言ってほしいことを言ってもらうという「受け」を表現しているだけのことで。

まぁ、だからこそ「推し」というファンの付き方が可能になるわけで。

そういう意味では、ラブコメって、実は、選択権は男子の方にあるのではなく女子の方にある、ってこと。

ただ、その場合に、女子のほうが互いに明確に一人の男子をそれぞれの流儀で意識していなければならない。

今思うと、『五等分の花嫁』が最後、シラケてしまったり荒れたりしたのって、五つ子の全員がそれぞれの流儀で風太郎への意識を全面的に表現する、ということをしなかったからなんだな、というのがよくわかった。

つまり、あちらは、四葉と五月についても、終盤の前に、明確に風太郎を意識し、事実上、告白に近いような場面を描いて置かなかったから、いけなかったんだな、って。

恋愛表現は、一花、二乃、三玖、の三人が担っておきながら、三人が三人とも最後にスルーされてしまい、風太郎への恋愛表現が明示的にはだされていなかった四葉が、まさに泥棒猫のように風太郎をかっさらっていったのが敗因だった、というわけで。

うーん、どうも『ぼく勉』のあっけらかんとした読者サービスっぷりを見ると、その反動が『五等分』の方に行ってしまうのだがw


ともあれ、この『ぼく勉』は、シンプルに笑えたw

うん、これでいいんだよ、マルチエンドの世界って。

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