BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

『シン・仮面ライダー』 感想

2023-07-25 18:56:26 | Weblog
アマプラで配信が始まったので見てみたのだが、噂に違わぬ酷さだった。

『シン・ゴジラ』に比べて、お世辞にも『シン・ウルトラマン』は面白いとは言えなかったのだけど、まさか、それを下回る物が出てくるとは思わなかった。

いきなり終盤のことを語って悪いけど、ラスボスの仮面を、ライダー2号が頭突して割る!って、なにそれ?って思ったよ。

てか、本郷猛はなんだかボソボソしか喋らなくて、ときどき何言ってるのかわからなかったし、一文字隼人はアホな兄ちゃんにしすぎてるし。

でもそれ以上によくわからなかったのは、緑川ルリ子がほとんど出ずっぱりで語り続けていたことかな。

そのあたりでもうライダーとかどうでも良くて、ただの庵野秀明の独り言祭りw

特撮としても微妙だし、アクションとしても微妙。

きっと庵野って、巨人ヒーローじゃないとイメージできなかったんだろうな。

巨人の俯瞰のような、視点の高低がないと異形の存在の異形さが表現できない。

いや、随所に、石ノ森章太郎の原作のテイストが出てるのはわかる。

変身するんじゃなくて、文字通りバッタの仮面を被るところとか、

本郷が肉体的には死んで、ただ意識のみが残って(確か原作は脳だけが残ってた気がするけど・・・)、一文字と念話?しながら、一文字が本郷とともに戦っていくことになるところとか、

背景が真っ黒なベタ塗りのなかで戦っているところを現すために、映画でも量産ライダーと暗い中で本郷と一文字だが戦うところとか。

雰囲気は、石ノ森章太郎の原作に寄せてきていると思うのだけど。

でも、ただそれだけがどうやら庵野の中では仮面ライダーを名乗る条件になっていて、あとは、好き勝手にエヴァをまたやっただけ、って感じ。

なんかさ、シン・シリーズをやればやるほど、庵野の引き出しの少なさが露呈して、結局、プロットはエヴァの焼き直ししかできないことがバレてきて、ものすごく残念な感じになってきてない?

むしろ、『シン・ゴジラ』って、311の原発事故があって、その話をモチーフにできたおかげで、ぎりぎり庵野節の芸の無さを隠蔽できてたんじゃないかと思えてくるくらい。

それくらい、この『シン・仮面ライダー』はひどい、というか取り付く島がない。

『シン・ゴジラ』のときにもっともらしく言われていた、

「シン」とは「新」であり「真」であり「神」である、

という説明が空々しく思えてくるくらい。

どこまいっても自作を引用対象にし続けて、その結果、劣化コピーを自ら生産していく、ってw

ある意味、スゴイ才能だと思った。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天国大魔境 第56話 『青島裕子』 感想

2023-07-25 12:26:20 | 天国大魔境
マルと竹塚ミチカの共闘で、なんとかアンジュラスを撃退して終わり。

でタイトルにある通り、その後、青島裕子と接触して、マルがトキオとコナの息子であることは、双子、というかクローンかオリジナルかどちらかわからないけど、マルと同じ顔をしたヤマトがいること、などが判明。

といっても、読者からはそれはもう既知のことで、ようやく物語本編の中で答え合わせが進んだという感じ。

というか、前々回の迫田とこの青島裕子の登場によって、初期にあった謎はあらかた解かれた感じなので、ここから先は、ミクラから渡された薬をヤマトに届ける旅を始める一方、ヒルコの元になった御神体?の解明って方向に物語としては舵を切るのだろうな。

青島裕子がらみで復興省も一応、マルとキルコの後ろ盾になりそうだし。

そういう意味では、次回と次次回あたりで、マルとキルコのバディをどうするか問題とかに決着をつけて、感じ的には第2部開始!って具合になりそう。

面白いので、これからも追っていこうと思っているけど、ただ、このペースで続けられるのはちょっと密度的に物足りなさそうなので、ホントはもう少し、話が進んでからまとめて読んだほうがいいのかもね。

その間にアニメ第2期が決まったりするといいのだけど。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SYNDUALITY Noir 第3話 『Behind the mask』 感想

2023-07-25 12:05:33 | ノワール
それなりに話題になっていたようなので、3話まで見た。

なんか、作画が普通にきれいなグレンラガンでも見てる感じがした。

だって、コフィンってどう見もガンメンみたいなんだものw

これでグレンラガン的に、実は巨大ロボの頭部でした!、で、その巨大ロボは造形的にもっとカッコいいです!とかないと、ロボ的には結構????ってなるタイプかなぁ。

で、お話の方はどうかといえば、これもよくあるスラップスティック。

ていうか、ディズニープラス独占配信ってところにも現れているように、わりとあからさまに海外受けの良い、少年の成長譚っぽい感じ。

もちろん、SF設定とかも。

その意味では、ノワールたちパートナーメイガスの存在によっていかにもなバディ感が醸し出されているところも。

ただ、かなり疑問なのは、もはやロボットものでは、メイガスのようなシステムサポートをしてくれるバディ的なAIロボットが主人公たちの隣りにいるのは当たり前なのね?

ひとりでコクピットに乗りこむのではなく、横に必ずバディがいるので、ひとりではない、ってこと。

そこは、ちょっと新しいのかな、と思った。

まぁ、いまどきは車だってシステムサポートがあるからね。

それを擬人化して実体化させてキャラに仕立てたのがメイガスってことだよね。

いや、さっきグレラガンのガンメンに似ているって書いたけど、シモンたちは基本的に単身でコクピットに乗り込んで、自分で考えてたじゃない。

いってみれば、それってギアハンドル車で、メイガス付きのコフィンはオートマ車の延長にあるのだろうな、って思ったから。

そこは大きな違いだよね。

それはともあれ、お話的には可もなく不可もなく、デジャビュ感は多いけど、それなりに新しさを感じさせるところもある。

とりあえず、今回で、主要キャラは登場して、必要な設定の説明もあらかた終わったから、次回あたり、ちゃんと大きな物語が始まるのかどうか、その物語がそれなりに興味深いかどうかで、ただのドタバタ劇で終わるかどうかが決まりそう。

ということで、4話で衝撃の展開!があることに微かながら期待w

まぁ、そういうのはなくただ作画の良いロボものになる可能性のほうが高いとは思うけど。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンデッドガール・マーダーファルス 第1巻、第2巻 感想

2023-07-25 11:48:35 | 鳥籠使い
結局、気になったので、原作、読み始めたw

とりあえず、2巻までだけど、実は2巻で序盤が終わり!って感じなので、セットで感想でちょうどいいくらい。

で、これ、面白い!

普通にミステリーと読めるし、怪物が続々と現れるからホラーでもある。

もちろん、鴉夜と津軽の掛け合いはちょっとした漫才で、途中、話の埋め草的にはちょうどいい。

建付けとしては、西尾維新の戯言シリーズっぽいけど、あれとはちがって、主人公パーティが圧倒的にユニークだし、存在感があるw

まぁ、巻が進みに連れ、ファルス=笑劇、というのはさすがに無理が出てくるけどw

なにしろ、敵役の「夜宴(バンケット)」の面々が、切り裂きジャック、吸血鬼カーミラ、魔術師アレイスター・クロウリー、人造人間ヴィクター(フランケンシュタインの末裔)、それに、モリアーティ教授、だからねw

世紀末ロンドンの怪物大集合!みたいになるので、洒落で戦うには相手が厳しすぎるw

しかし、鴉夜と津軽の宿敵をモリアーティ教授にしたのはうまいところで、それで自動的にシャーロック・ホームズとワトソンが現れても全然、違和感がなくなるw

それに、もれなく「ホームズ対ルパン」から、アルセーヌ・ルパンが絡んで、ついでにパリつながりでオペラ座の怪人まで連れてくる始末w

こういうところは戯言シリーズというよりは『文豪ストレイドッグス』的な悪ノリがあるのだけど、あちらよりは嫌味な感じがしないのがいいw

個人的には、人造人間登場回で、素性を隠したベルギー時代の刑事をしていた頃のエルキュール・ポワロが登場するのがツボだったw

ってな具合に、ひととおりミステリーを読んだことのある人たちにはそうしたネタがちょくちょく仕込まれているので、ニンマリできるw

あとは、そうだ、保険会社大手のロイズに、トラブル解決のためといいながら怪物討滅部門があって、御庭番的な隠密の強者がでてくるのは、スラップスティックっぽさを増してご愛嬌w

それにしてもロイズかぁ。

ホント、世紀末ロンドンの封像の取り込み方が上手いなぁ。

「スチームパンク」ならぬ「スチーム怪奇譚」って感じのノリなんだよね。

そのとき彼らが出会ったら?的な、怪人・怪物大集合!的な空気も面白い。

あ、もちろん、ミステリー、というか、推理小説や探偵小説の「トリック」の解明の面白さもちゃんと練られているw


ということで、これは普通に楽しめるシリーズなんだけど、問題は、こんなに面白いのに、まだ4巻しかでていないこと。

しかも第4巻は、今回のアニメ化に合わせて出された、鴉夜、津軽、静句、たちのバックストーリーが中心だというので、物語的には先に進んでないようなんだよね。

むしろ、これを機にもっと話を続けてくれればいいのだけど。

あ、でも、もしかして3巻で完結してるのかな?

それは、早々に3巻を読んでから書いてみるw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする