2巻よりも厚くて、全部で470頁もあったけど、読み始めたら一気に読み切れた。
やっぱり、面白い。
もちろん、一気読みできたのは、すでに2巻で、今回の目的である人狼の村への到達がはっきりしていたのと、主要なキャラがすでに2巻で紹介済みで、途中彼らの間でかわされる軽口によって、面白おかしく状況が描かれていたから。
なので、単純に読みやすさ倍増!って感じだった。
あとは人狼の街と人間の街で対になるように若い女子の殺害事件が続いたことで、ミステリーとして殺人事件の状況把握もしやすかった。
で、今回は、2巻と違って、探偵は鴉夜ひとりになったのも、無駄に推理合戦にならなかったのも良い。
ホームズは序盤であっさり消えたし。
それから、モリアーティとジャックという、〈夜宴〉の頭脳と最大戦力がともにお休みだったので、その分、現地での〈夜宴〉との対戦が拮抗したのもよかった。
要するに、津軽たち〈鳥籠〉と〈夜宴〉、そしてロイズの三つ巴状態のバランスが良くて、最後までハラハラさせられた。
最後の鴉夜による「事件の真相解明」にしても、犯人の本当の真意に鴉夜が最初は気づけなかったというのが、逆にことの重大さを強調できた。
そりゃいやだよね、最強人狼の誕生のために、強制的に交尾させられるのは。
たんなるブリーディングでしかなく、単純に公認レイプでしかない。
その要素を最後まで取っておいたのは、犯行の動機の上で納得がいった。
そういう意味では、千年近く生きてきた鴉夜だからこそ説得力のある情状酌量だった。
真相究明と正義の実現は別物だと感じた。
下手をしたら、鴉夜がいたことで、少女に対する虐待からの脱出が妨げられていたかもしれないところだった。
それでは、さすがに〈鳥籠〉一行も寝覚めが悪くなるところだった。
まぁ、最後にはなんとか帳尻を合わせることができたのだけど。
途中、犯行のトリックについては、いくつか、それはちょっと都合良すぎでは?と思うところもあったけど、そうしたアラも、隠された犯行動機のインパクトでうまくごまかされてしまった気がするw
ともあれ、ミステリーとしても、怪異譚としても、冒険譚としても、アクションものとしても及第点を超える面白さだったw
それにしても、最後、人狼の悪習から解き放たれて晴れて自由の身になったノアが、まさに「犬も歩けばなんとやら~」のノリで、まさか、ルパン&ファントムと遭遇し、多分彼らの下に身を寄せることになるとは思ってなかったw
人狼の究極である〈終着個体〉に最も近いノアが加わることでルパン組は大幅な戦力増強になって、これでようやく、〈夜宴〉や〈鳥籠〉と伍していける。
あと、これはどうでもいいけれど、ルパン組はキャストが、ルパンがマモー、ファントムが下野、ノアがまあや、と、ちょっとヤバい組み合わせでしょw 今から掛け合いが楽しみだねw
それにしても、ホームズ組やロイズも含めて、もはや互いに因縁のある者ばかりで続きが楽しみでならないw
今回の津軽とヴィクターのように、陣営は違えど奇妙な友情的信頼が生まれているところもあるしw
ざっと並べるだけでも、
津軽vs切り裂きジャック
同じ半人半鬼の怪物どうしで、いわば、青鬼(津軽)vs赤鬼(ジャック)という感じ。しかも、鬼化実験の経緯からすれば、津軽はジャックのための実験体、すなわちプロトタイプだった、ってことで、これはよくある「零号機vs終号機」の対決だから、シリーズの完結直前までのお楽しみ、ってことになりそうw
静句vsカーマラ
すでに2戦やらかしてる、極めてわかりやすい因縁同士w
静句vsノア
人狼の里で、ノアは静句の入れたお茶が大のお気に入りだったようだから、仮に二人が対戦する段になったら、どんなケミストリーが起こるのか、わからないw
ていうか、むしろこの二人が鍵になって、〈鳥籠〉組とルパン組の共闘もありそうw
ホームズvsモリアーティ
いわずもがなの永遠の因縁。
ただし、どうも津軽は、モリアーティとジャックの師弟関係を疑っているようで、実は、ジャックこそがモリアーティを操っているということもありそう。
その場合、ホームズこそがその秘密を暴く探偵となるのかもしれない。
ホームズvsルパン
これも永遠のライバル。
ただどちらも作中切っての「紳士」なので、紳士同盟が組まれる可能性もなきにしもあらず。特にVSロイズ戦において。
鴉夜vsジャック
最も因縁の濃い相手。
津軽vsヴィクター
むしろ、すでに微かな友情が芽生えている気すらするw
カーミラvsアリス
今回、〈夜宴〉に拉致られたロイズのアリスがどうなるのか。あのままカーミラに血を吸われて絶命したのか、それとも、意外と〈夜宴〉の仲間になるのか。
そういえば、途中でちょっとだけでてきた、モリアーティが「ジキルとハイド」関連の事件に関心を持っていたのも気になる。
普通に考えれば、続刊で「ジキルとハイド」事件が取り上げられそう。
なんたって世紀末ミステリーの街ロンドンだからねw
とりあえず、読破直後の感想はこんな感じ。
また気づいたことがあったら書くかもw
いやー、それにしても面白かったw
やっぱり、面白い。
もちろん、一気読みできたのは、すでに2巻で、今回の目的である人狼の村への到達がはっきりしていたのと、主要なキャラがすでに2巻で紹介済みで、途中彼らの間でかわされる軽口によって、面白おかしく状況が描かれていたから。
なので、単純に読みやすさ倍増!って感じだった。
あとは人狼の街と人間の街で対になるように若い女子の殺害事件が続いたことで、ミステリーとして殺人事件の状況把握もしやすかった。
で、今回は、2巻と違って、探偵は鴉夜ひとりになったのも、無駄に推理合戦にならなかったのも良い。
ホームズは序盤であっさり消えたし。
それから、モリアーティとジャックという、〈夜宴〉の頭脳と最大戦力がともにお休みだったので、その分、現地での〈夜宴〉との対戦が拮抗したのもよかった。
要するに、津軽たち〈鳥籠〉と〈夜宴〉、そしてロイズの三つ巴状態のバランスが良くて、最後までハラハラさせられた。
最後の鴉夜による「事件の真相解明」にしても、犯人の本当の真意に鴉夜が最初は気づけなかったというのが、逆にことの重大さを強調できた。
そりゃいやだよね、最強人狼の誕生のために、強制的に交尾させられるのは。
たんなるブリーディングでしかなく、単純に公認レイプでしかない。
その要素を最後まで取っておいたのは、犯行の動機の上で納得がいった。
そういう意味では、千年近く生きてきた鴉夜だからこそ説得力のある情状酌量だった。
真相究明と正義の実現は別物だと感じた。
下手をしたら、鴉夜がいたことで、少女に対する虐待からの脱出が妨げられていたかもしれないところだった。
それでは、さすがに〈鳥籠〉一行も寝覚めが悪くなるところだった。
まぁ、最後にはなんとか帳尻を合わせることができたのだけど。
途中、犯行のトリックについては、いくつか、それはちょっと都合良すぎでは?と思うところもあったけど、そうしたアラも、隠された犯行動機のインパクトでうまくごまかされてしまった気がするw
ともあれ、ミステリーとしても、怪異譚としても、冒険譚としても、アクションものとしても及第点を超える面白さだったw
それにしても、最後、人狼の悪習から解き放たれて晴れて自由の身になったノアが、まさに「犬も歩けばなんとやら~」のノリで、まさか、ルパン&ファントムと遭遇し、多分彼らの下に身を寄せることになるとは思ってなかったw
人狼の究極である〈終着個体〉に最も近いノアが加わることでルパン組は大幅な戦力増強になって、これでようやく、〈夜宴〉や〈鳥籠〉と伍していける。
あと、これはどうでもいいけれど、ルパン組はキャストが、ルパンがマモー、ファントムが下野、ノアがまあや、と、ちょっとヤバい組み合わせでしょw 今から掛け合いが楽しみだねw
それにしても、ホームズ組やロイズも含めて、もはや互いに因縁のある者ばかりで続きが楽しみでならないw
今回の津軽とヴィクターのように、陣営は違えど奇妙な友情的信頼が生まれているところもあるしw
ざっと並べるだけでも、
津軽vs切り裂きジャック
同じ半人半鬼の怪物どうしで、いわば、青鬼(津軽)vs赤鬼(ジャック)という感じ。しかも、鬼化実験の経緯からすれば、津軽はジャックのための実験体、すなわちプロトタイプだった、ってことで、これはよくある「零号機vs終号機」の対決だから、シリーズの完結直前までのお楽しみ、ってことになりそうw
静句vsカーマラ
すでに2戦やらかしてる、極めてわかりやすい因縁同士w
静句vsノア
人狼の里で、ノアは静句の入れたお茶が大のお気に入りだったようだから、仮に二人が対戦する段になったら、どんなケミストリーが起こるのか、わからないw
ていうか、むしろこの二人が鍵になって、〈鳥籠〉組とルパン組の共闘もありそうw
ホームズvsモリアーティ
いわずもがなの永遠の因縁。
ただし、どうも津軽は、モリアーティとジャックの師弟関係を疑っているようで、実は、ジャックこそがモリアーティを操っているということもありそう。
その場合、ホームズこそがその秘密を暴く探偵となるのかもしれない。
ホームズvsルパン
これも永遠のライバル。
ただどちらも作中切っての「紳士」なので、紳士同盟が組まれる可能性もなきにしもあらず。特にVSロイズ戦において。
鴉夜vsジャック
最も因縁の濃い相手。
津軽vsヴィクター
むしろ、すでに微かな友情が芽生えている気すらするw
カーミラvsアリス
今回、〈夜宴〉に拉致られたロイズのアリスがどうなるのか。あのままカーミラに血を吸われて絶命したのか、それとも、意外と〈夜宴〉の仲間になるのか。
そういえば、途中でちょっとだけでてきた、モリアーティが「ジキルとハイド」関連の事件に関心を持っていたのも気になる。
普通に考えれば、続刊で「ジキルとハイド」事件が取り上げられそう。
なんたって世紀末ミステリーの街ロンドンだからねw
とりあえず、読破直後の感想はこんな感じ。
また気づいたことがあったら書くかもw
いやー、それにしても面白かったw