メドニンという南部の町に来た。
ここに来るバスでは、隣のシートは素敵なおじいさんだった。
マグルーブと呼ばれるスターウォーズでも使われた茶色のフード付きマントに気の杖。
ごつくシワシワの顔立ち。
完璧にかっこいい。
写真集にでも載りそうなおじいさんだ。
「シーナ?(中国?)」
「ノン。ヤバニーヤ(いや、日本人)」
ふむ。とうなずくおじいさん。
言葉は通じないけど、カーテン下ろせとか、メドニンだよとか、目と杖で語る(笑)
バスを降りると、ガイドブックに書いてあるバスステーションではなく、街中のようだ。
便利だけど、一体ここはどこよ。
英語の表記もないどころかフランス語表記も見当たらないので見当がつかない。
街はアラビア語ばっかり・・・今風なカフェなら英語話す人がいるかもと思って聞いてみる。
なんとか通じてホテルへ向かう。
ホテルの隣のレストランのおじさんが「ホテル?ここだよ!」と言うが早いが荷物を
奪ってレセプションに連行(笑)
「お礼はいいから後で食事しに来てね!」
とお礼を言う前にそう言ってニッコニコで戻っていった。
ホテルはボロボロだけど、1泊なのでシャワーなしの一番安い部屋へ。
早速食事に向かう。
たまにはお肉でも食べるかとロティ(鶏のグリル)を頼む。
先にルビア(豆のトマト煮)が出てくる。これがうまい。
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