昔から欧米では禁酒運動が盛んなようでアメリカ合州国の禁酒法はあまりにも有名です。イギリスで絶対禁酒運動の福音を広めるために鉄道利用の小旅行を組織したトーマス・クックは近代ツーリズムすなわちパックツアーの創始者とされています。
しかしクックさんには悪いのですが私のツアーの楽しみのかなりの部分はその土地のアルコールです。というわけでこの「世界の酒」編では私が出会ったアルコールにまつわる話題をいくつか紹介します。
最初はノンベーの国アイルランドです。アイルランド人の飲兵衛ぶりはつとに有名ですが、観光地コークの最初の観光が1840年代の禁酒運動の父と呼ばれた人のために立てられたHoly Trinity Church であったのも何か面白さを感じました。
そしてベルファスト(北アイルランド)に行って驚いたのはALCOHOL FREE AREAという看板があったことです。ここではアルコールがただで飲めるということかな?と一瞬思い喜びました。町中いたるところに市当局Belfast Council のこのような掲示がありました。しかしよく見ると「この地域の公共の場所での飲酒は法律違反である。罰金は500ポンド(約10万円)」と書いてありました。この街では路上で飲む人が多いということでしょうね。 alcohol free というのはアルコールはダメということの意味なんですね。英語音痴のお粗末笑い話でした。