「イスラエルとパレスチナ」編を再開します。「世界の酒」編もまだたくさん話題があるのですが、今後適宜挿入したいと思っています。
クムラン(2010年3月15日地図)にクムラン教団と呼ばれるユダヤ教の一派が住み始めたのは紀元前2世紀の終わりころです。彼らは禁欲的な宗教団体で修道的な生活をしていたとされています。紀元前130年ころには数千人いた人たちも紀元後70年頃ローマに滅ぼされます。その後、彼らは事実上歴史の闇に消えていました。ところが1947年ベドウィンの羊飼いの少年がこの地の洞窟で壺に入った巻物を発見しました。紀元前2世紀ころの最古の旧約聖書などの文書でした。20世紀最大の考古学的発見とされています。この教団の性格についてはいまだに定説がないようで諸説入り乱れているようです。
写真は発見された洞窟の遠望です。