(アイシェさんのチュニジア2日目です。今回は少し長いので2回に分けます)
2日目
翌朝ホテルを出て、ガイドブックの地図を見ながら鉄道の駅へ。
夕べもtaxiの中から眺めて思ったけど、街並みがまるでフランス。
とってもきれいだし、歩道も車道も広い。
人々は都会人らしく忙しそうで足早だ。
誰も東洋からの旅行者になんて目もくれない。
駅で並んで切符を買い、ホームへ。
みんな好き勝手に立っている。
予定時刻20分ほど前に列車が静かにゆっくり入ってくる。ドアは新幹線のように車両の前後しかない。
ファーストクラスとセカンドクラスがあり、車両に大きく1とか2と書いてあるので判り易くていい。
もちろんセカンドクラスの切符を買ってある。
並んでいないので、自分が入るドアを決めると列車が止まる前からドアに群がりつつ歩く。
ドアが開くと何事かという勢いで我先に乗り込む。
ドアは新幹線のドアと同じくらいの幅しかないのに乗る人も降りる人同時なもんだからぐっちゃぐっちゃ(笑)
よっぽど時間かかるやんけ。 アホか、と見ててあきれる。
もしかして列に並んで順序よく、というのは世界的に少数派なのかもしれない。
ドアがすいてから乗り込む。
ステップはとても狭くて、高さも結構ある。
重い荷物を持ち上げるのに一苦労。
お年寄りはどうやって乗るんだろう・・・
ほとんどの席は埋まっている。 一車両通ったけどいっぱいで、デッキでため息。
人の視線にまだ慣れてない(笑)
自分は部外者だと実感する。 ジロジロ見られることに疲れてしまう。
大抵こういう国の人は視線に遠慮がないし、目が合ってきまり悪く目をそらすということもしない。
ほんの2時間だし、ここで景色を眺めてるのも一人でゆっくりできていいかな。
と荷物を端によせていると、少年がやってきて「席がないの?」と英語で話しかけてきた。
おっこんな子供が英語を話すなんて。 小学校中学年くらいか。利発そうな顔をしている。
服は薄汚れている。きっと列車に乗るんじゃないんだろう。「ファーストクラス?セカンドクラス?探してきてやるよ。」と2等車に消えていった。
少しすると戻ってきた。
「君の席あったよ」
「ありがとう」
「マネー」きたな~。
この国で初めてのお金の要求。健康な子供にタダではお金はあげないけど、仕事に対しての報酬は払いますよ。
子供にとってはかなりの高額なコインをあげる。
「もっと。」
「だめ。これで十分でしょ。」
「だってファミリーのために必要なんだ」でたぁ~~家族が・・・って定番のセリフ。
「じゃいいよ。」と去ろうとするので待てと腕をつかんで「十分すぎる分あげたよ。 席に案内して」
と言うと、ニヤッと笑って「OK」と荷物を持って先導してくれた。
(長くなるのでここでいったん中断し次回へ。ここからの展開がまた面白いのですが。しかも最後にはオチまでも。やっぱりパックツアーではこのような楽しみが少ないですよね)