風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

かなっく詩吟コンサート&ワークショップ

2013年03月23日 | 詩吟
とうとうやってきた「かなっく詩吟コンサート」&ワークショップ

チャンスの前髪をつかんだ東京芦孝会は、あっという間に、とんでもない大きな企画を練り上げ作り上げられて、今日の日を迎えました。

半年に満たない期日で、全く初めての試みを、組み立て、実行した委員会に、驚きと称賛の声しきり。


当日は、夢組からも4人が出席し、それぞれの担当の仕事に精を出し、それぞれ二回の出番をきちんとこなしました。

そして、私たちのメインイベントである「桜花の詞」の連合吟を相棒とともに、迎えることになりました。

コラボのお相手は、草月いけばな青棘会。

桜が、思いもかけず早い満開を今日迎えました。
まるで、私たちのために咲きそろってくれたかのように、美しい花を咲かせ、青棘会の方たちも6個の花器に詩を吟じ終える4分少々の時間で、活け終えたのです。

出待ちをしているとき、言葉少なですが、お互いの気持ちの交換があり、お互いに力を得た感じがしたのは、私だけでしょうか。

舞台の前面に花を生ける人たちが並び、吟者はその後ろ横で、吟じます。

桜の花がまるで力をくれたように、あがり症の私が、ドキドキすることなく、吟じ終えたのは、期待を込めて聞きに来てくださった方たちがいたせいか、観客と私の間に桜の花が居てくれたおかげか。

今まで、取り組んできた問題がすべて氷解したかのような、吟詠ができました。

これだけ今の私を出し切ったと思える吟詠は、学生の頃以来かなぁ。
特に、最近の5年間は、惨憺たる出来の吟ばかりでしたから、トラウマになりかかっていたところです。
終わったときは、手のひらにびっしょりと汗をかいて、いかに緊張していたかがわかるのです。

すべて終わって、振り返ってみると、わたしは、私の吟詠をすることにすべてを傾けていたようで、大事な生徒さん達には、「私を頼らないで、自立しなさい!」なんて、都合の良いことを言ったような言わないような。

会場から,開演の間のお客様の誘導を受け持った夢組は、それぞれの持ち場に散ったので、その働きぶりは、見ることができませんでしたが、どんな感想だったか、そして、出番の吟詠はどうだったのかしら。

学生時代の吟詩部の後輩で、今は違う流派で詩吟をしている人が聞きに来てくれました。
お見送りの時、「先輩の吟が一番でした、身がひきしまりました」との感想は、最上の褒め言葉でした。
ありがとう。

そして、せっかくのコラボなのに、花に隠れて吟者が客席から見えなかったのは、とても残念。と、吟者の身になっての感想をご家族からいただいて、とても暖かみを感じ、うれしかったのです。
ここにも、支えてくれている人がいることを発見。

長い長い休止期間ののち詩吟に返り咲いてから、低迷し続け、発声法の講習を本当にありがたく受講してから、何年たったのかしら。
講習の音源を何度も何度も聞き返すことしか、方法のない一人での試行錯誤は、今日、やっと実を結んだみたい。

整体の先生も聞きに来てくださっていたので、丹田に力が入っていたかどうか、お聞きしなくては。


一番拍手が多かったのは、空手少年とのコラボ。
「少年老い易く学成り難し・・・」の漢詩にピッタリと合った演武は、どれだけ詩吟を聞きこんでどれだけ練習してくれたのかと、感動しました。
その、力のこもった、少年の懸命さが、思わず拍手だったのでしょう。

友人からは、詩吟より野田 芦孝先生の書道に引き付けられ、習うんだったら書道を習いたいと言われたのには、笑うしかない。

そして、論語の学友?は、そういえば、私が何に出演するか言ってなかった、だから、あいまいな笑顔でよかったとの言葉、ほんとう?

ほんとうに、待ち遠しいような、来てほしくないような日々で過ごしていた昨日まででしたが、とうとう、完結する日がきました。

私個人は、深い満足と達成感のある今日のコンサートでした。それぞれが、それぞれの思いを胸に帰路につきました。

終わりよければすべてよし、そして、この大きな実が、さらに大きな実りにつながるよう、これからが、本当は、大事な時。




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