風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

論語と足利薪能

2014年10月11日 | 論語と
   鑁阿寺本堂国宝指定・足利文化協会設立40周年記念
               第30回足利薪能 


   







演目は、能   鶴亀      中村 裕
    狂言  末広かり    野村 万蔵
    半能  半蔀(はじとみ)梅若万三郎

鶴亀は、鶴と亀の祝福と大蛇の威風とを、舞歌によって表現した、明るく荘重な曲。

末広がりを何かも知らずに買いに都へ言った太郎冠者とすっぱ(詐欺師)の話。
だましてはいるけれど、その後の主従の悶着を慮って、そ解決策まで授けるという、現代の弱い者いじめの詐欺師とは、格が違ってるなぁと、詐欺師に格があるのかなぁと思いながら、笑ったのでした。

半蔀は、京都の紫野に住む僧の前に五条あたりで、夕顔の霊が現れ源氏とのことを語り、舞を舞い、明け方が近づくとまた半蔀戸の奥に消えて行きます。

その舞の美しさもさることながら、面をかぶった梅若万三郎の声が、胸元から響くのを、目を皿にして、耳をそばだてて聞きました。







足利薪能に合わせて、須藤先生の論語教室足利が開講されました。
講座は、足利遊学館にて行われました。
今日の資料は、「史跡足利学校発行の『論語抄』を読む資料として、先生がこの日に合わせるように、作成発行なさいました。

 


この資料で、午後1時より、講座が始まりました。
長旅と、おいしいお弁当で、緊張のゆるんだ体は、必死に目覚めようとする意志には勝てなくて、こっくりしながらになってしまいました。
幸せ気分で、聞く先生のおはなしは、心地よく胸に響いてしまいます。

まえがきに、「いつの世も、正しい言葉で、素直な学習を心がけたいものです。』と結ばれています。
「そして、縁あってこの冊子を手に取ってくださった方々とともに、学びあう幸せを、心から願っております。2014年10月11日  須藤明実」と。


この資料と先生はおっしゃるけれど、立派な研究書籍と私は思いました。
どうして、「資料」とおっしゃるのかなぁ。。。

さて、この本で、これから、足立論語の会で、何度にもわたって、先生が読みときをしてくださるとおっしゃっていました。
一度聞いただけでは、なかなか、私の堅い頭には届かないのですが、飽くことなく言葉と思いを届けてくださる須藤先生の導き方は、穏やかで温かく、月に2回の講座がますます楽しみになっています。




来年の足利薪能は、9月12日だそうです。寒くなくてよいね。
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