風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉

2016年03月25日 | 詩吟
今日は、体調を崩していたメンバーが久しぶりに、出席でした。
全部で、5人、教室らしくなりました。

体調を取り戻すまでもなく、慣れ親しんだ吟詠を久しぶりにして、水を得たようになったと見えましたが、欲目だったかなぁ。
まず、吟詠を聞いて、チェックャCントを示して、自分なりの結論を出し、工夫をすることを宿題としました。
吟道では、先輩の彼女は、二人の創立メンバーの良い手本となっています。

そして、その二人は、入会2年目のゲストさんに対して、良いお手本となって、先輩と後輩を両方持って、とてもバランスの取れたお互いに学びのある練習風景となりました。


今日の二人の吟詠は、今までの成果がよく出ていました。
このように、じっくりとした取り組みで、穏やかではあるけれど、望みの高い練習が、できることに感謝です。

27日の昇段試験では、落ち着いて、吟詠してください。


今日は、副読本に掲載されていない吟題「山中幽人と対酌す」を久しぶりさんに吟詠してもらいました。






さて、左の赤丸に囲まれた三角の音階の示す高さは?

一瞬で、三’と分かる人とわからない人と。そして、三’とわかっても、アクセントが頭高だから、五の出だしと判断できる人は?

三’で、音を出したら、譜名4番(赤線でつぶれている数字は「4」)の三’で始まる吟法ができないことになる。

はてと、考えて、そうか、なるほど、最初の音は五ではなくてはいけないなぁ。

どうしても、三’で出したいなら、4番の譜名では吟じられないから、7≠Q番でないと、音階が狂ってくる。

今日は、コンクール対応で、始めたこの吟題です。
吟法を変えるか、五の高さで、出だしをとるかを考えることになります。

テキストをいきなりお渡しして、きちんと吟じられる力を備えた、彼女は、吟じた後、この問題を語り合っている時も、悪びれず真摯に問題解決に臨もうとするところは、さすが。


副読本があれば、このようなことを考えることもないのですが、なかったゆえに、考える必要が出てきて、良いテーマとなりました。

言葉の終わりの音階と、吟法(譜)の始まりの音階とをそろえるとき、詩吟のテキストの表記法は、迷いが生じます。

だから、いけないのではなく、「だから、音階の連なりを理解し、吟詠の法則を知るうえで、迷いが生じて、考えることが重要なのだ。」と、思いました。

このテキストこそと思うのは、白文に自分で、書き込んでいた時代から始めたからだろうか。
テキストは、自分で作り上げ育てるものと、考えます。

副読本は、考える力を奪い、それがないと吟じられなくなる自分がいて、正確ではあるが、、、と言葉を出し渋る吟詠になりかかっている。

それがないように、それぞれの吟を、吟じこめばよいのはわかってますがねぇ、、、



練習のたびに、毎回誰かが、行ったことで、すかさずテーマを見つけて、考えることができるうちは、私もまだ大丈夫と、思う。

もうメンバーが育ってきたので、ただ、まくしたてるのではなく、自分で考える機会を増やして、血となり肉となる練習ができることが望みだ。

わかってほしいがゆえに、しゃべりすぎることを慎まねばと思いつつ、老婆心ながら、つい言葉を尽くしてしまうのは、良いこととは思えない。


そうは言いながら、迷いや、滞りが生じると、必ず何かの転換期を迎えて、助っ人が現れたり、はっと気づくことがあって、守られているなぁと、感じる。

感謝を伝えるのは、何に?誰に?




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夢青葉会場

2016年03月25日 | 詩吟
あかるい日差しにまどわされて、あったかいなぁと、思う。
外気温を確かめず出かけたら、風が冷たかった。
バッグの中の、マフラーで、辛うじて、温度を保つ。

今日は、日頃の体操を今までより詳しく説明しました。

手の先から足の先まで、繋がっていることに合点がいってくれると良いのだが...

少しずつ、手先だけの真似ではなく、体幹とつながった動きを、感覚でとらえてもらう。
吟詠もおなじで、口先や小手先の吟詠は、もう卒業しなくては。
自分の吟詠を見つけていく始まりとなった。

こんなこと、頭で考えることではなく、実践から体が覚えていく方が良いのだが、私の吟力がともなっていないことで、しっかり聞いて真似をしなさいが、通じなくなる。
それ以上に心の体力が足りない。
それで、くどくどと、言葉が多くなる。


4段に昇段したら、翌年は師範代の昇格試験です。
今までと違った練習の進み方で、1年の間に10題の絶句を身につけなければなりません。

その練習に、耐えられるようになっているはずですが、もし、耐えられなければ、昇格試験は見送りです。
そして、更に、次の1年で、新しい吟題を10題さらう必要があります。


夢青葉がスタートしたのが、平成22年の4月でした。
知り合いばかりで始まった教室は、満6年となりました。

この間、メンバーの経営する店先で、使用料ゼロ円で提供していただいていました。
夏は冷房、冬は暖房、時どきには、茶菓の接待と、それ以上に重要な温かいおもてなしの心で、安心して練習を続けることができました。
友人とはいえ、今思うとあまりに贅沢なことだったと思います。

人数は少ないし、ゲストさんもほとんどいなくても、必要経費のない教室は、着々と資産を増やしてきました。
おかげで、昨年の夢組合同練習会も、豊かに開催することができました。

本当におかげ様でした。

この場所は、目的をもって、店舗として彼女がお借りしている部屋でした。
この度、その大きな目的を終え、心を残しながら、今年の12月をもって、閉じることになりました。

昨暮れにそのことをお聞きしましたので、さっそく幹事さんが探してくださった松山市民センターに教室を移しました。

抽選に漏れたりすることもあり、取れなかった日は、今年いっぱいは、彼女宅をお借りすることとして、行ったり来たりになるかもしれません。
幹事さんが作業に慣れ、部屋の借り具合さじ加減を確かめ、幹事さんのご家族の協力も頂いて、もし、抽選に漏れた時のことを考えて、別の施設も検討していただいています。


こういう転期を迎えて、初めて、いろいろな数字をはじき出してみるという作業をしてみました。
支出のない家計ですから、ャCャCと集金袋に入れて、一年経ったら、通帳へという作業をしていましたか。
貯まる一方というのも、ありがたいものです。
本来なら、赤字所帯のはずが資産形成ができているなんてね。

コピーは極力避けて、必要に応じてテキストを求めてもらいました。
出席の場合は、必ず連絡をうるさく言うのは、教室近くにコピーができるところがなかったからです。これも、ゲストさんがほとんどないので、経費がかかりません。

その他の、経費といえば、交通費。交通費って思った以上に高いなぁと、初めて感じました。
スイカの自動チャージのおかげで、交通費ゼロ円の感覚が身についてしまったから。
これは、夫の応援のおかげで、気にせずにいられたのであるけれど。
ゲストさんが少ないのも、遠くて交通費が高いせいもあるのかもしれませんねぇ。

時間が2時間しかない上に、私の指導法に問題がありと長年思っていましたけれど。
もう一つの理由を見つけて、ほっとしたりして。。。
会場が個人宅と言うのも、気軽では無かったのかもしれません。

改めて思い返してみると、無私の応援があってこそ、ここまで続けられた夢青葉教室でしたねぇ。
ありがたいことです。


最近では、ほとんど、他の教室へゲストで行かなくなりました。
こだわりを持ってかかわるとこんな厚かましいことができてしまうのです。
しかし、この、「こだわり」は曲者でしたね、良い意味のこだわりではなかった気がします。

おかげで、時間のゆとりができたから、わが夢組さんたちへ、今以上エネルギーを注がねばと思います。

ただ、青葉さんは4段の受験をして、自立の道をたどらねばなりません。
その力は、十分付けてあげられたかどうか、わかりませんが、此の処の厳しい練習は、もう明日の昇段試験の終了を見て、終わりかな。

もう、うるさく言わなくても、自助努力で、精進してほしいと思います。
そして、質問をたくさんできるように、なってほしいと思います。

いつまでも、細かく指摘されると、さぞ、嫌になることでしょう。

私自身も、師範代に昇格直前には、こちらに居を構えたので、今までの毎週のお稽古がなくなって、自由気ままな練習をしていました。
吟の先輩は、当時現役でお勤めをして超多忙な野田 芦孝先生だけという環境が、そうせざるをえなかったこともあります。

東京芦孝会は、どこの練習会場に行っても良いのですから、さらに、学びを深め、新しい出会いを求めて旅立ちだね。
 
慣れ親しんだ練習会場の古巣から飛び立つのと、同じ時期に、個々の旅立ちの時期が同じになったわけです。

これから、どのようなことが起きるのか、楽しみです。

まずは、明日の、昇段試験です。
いつもの通りに吟じましょうね。

神戸留学さんも、今回は、上京して受験です。その意気込みを買いましょう。
みんな、前向きだ。

それでこそ、夢組。   うつわよりも、中身の充実。 
 
         


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