風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

言葉と思い

2016年12月10日 | 詩吟
言葉と思いが、言葉に乗せた思いが、届くことは、恋をしているのと同じ。

伝えたいことは、なかなか届かないものだけれど、手振り身振り、そして、一生懸命をまきちらして、初めて、ほんの少しでも届くと、嬉しいものです。


こと詩吟となると、熱を帯びて、言葉を尽くして、楽器がいい音色を出してくれるまで、止まるところがない。

こんなに時間をかけてはいけないと思いつつ、あと少して届きそうなとき、手を変え品を変えて、ことばをつくし、ヒントを繰り出し、そして、一緒に声を出し、楽器よ鳴れ!楽器よ奏でよ!と、請い願う。

暑苦しいし、時間を公平に使えない。
ゲストに来てくれるとうれしいと言ってくださるのだが、果たして、教室運営となると、邪魔をしているのではないかと、心配になる。

届かない思いを、届けよと祈り、届いた時は、恋の成就の瞬間。

「そう、それ!」と、叫ぶ、さけぶ。

これがあるから、やめられない。

相手の笑顔がまぶしく嬉しい。

思いが届かなくて、言葉が上滑りしてしまったら、申し訳なくて、さらに追い打ちをかけていきそうになるのを、こらえて、どういう表現、どういう言葉が相手に通じやすいのかを、宿題にして、反省する。


これもまた、辛いけれど、楽しい作業です。まだ、いろいろなひらめきがあり、次の機会があれば、そのひらめきをお伝えできたら、きっと、必ず通じて、笑い合う時が来ると、信じられるから。

落ち込んでしまわないで、次の機会をと思える自分を見て、まだ、続けられると、思う。




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