風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

菜根譚 108番

2017年05月18日 | 論語と
怨因徳彰。    怨みは徳に因りて彰わる。
故使人徳我、   故に人をして我を徳とせしむるは、
不若徳怨之両忘。 徳怨のふたつながら忘るるにしかず。
仇因恩立。    仇は恩によりて立つ。
故使人知恩、   故に人をして恩を知らしむるは、
不若恩仇之倶泯。 仇恩のともに泯(ほろ)ぶるにしかず。


「感謝も怨みも受けぬがいちばん。」


そうは言っても、人を喜ばせたいと思うのです。
それで、一人を喜ばせると、他の人は、怨みを抱くもの。
だから、感謝も怨みも、共に忘れてもらうのが一番だ。

洪自誠は、そう言うけれど、怨みはいらないが、感謝はされたいなぁ。
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31番と31≠Q番

2017年05月18日 | 詩吟
あぁ、すごい。
今日の課題吟は、富士山。
はじめの一歩で、取り上げるのは、二度目。
富士山を、習ったことのある人は、5人の内一人だけ。

その一人の方が、承句の「洞中」の吟じ方が、最初に習った時と違うような気がするとおっしゃいました。

そんなに、記憶にとどまるほど、熱心に習っていてくださったとは、そして、何て音感の良い方なんだろうと、驚きました。

吟法とか、譜名とかの説明は一切しないで、口移しの方法で、聞いて覚えていただいています。これで二度目の吟法がどのくらい定着しているのかは、初めて知りました。

この能力を、何とか引きのばしたいと欲を出しそうになりましたが。
そうそう、今日の菜根譚の言葉に、ほどほどに、という学びがありました。

今日は、初めて、関吟色を出して、関吟ニュースをお見せしたり、吟剣詩舞の大会などもありますよというお話をして、はじめの一歩の教室の外の世界を、垣間見てもらいました。

少しずつ情報をお伝えして、興味を持たれるようなことがあったら、開示していこうと思います。


話が横にそれました。
平成26年では、まだ、富士山は譜№31番だったのです。
そして平成29年の今は、「関吟の会歌」だけに残してある譜であり、今は、すべて31≠Q番に統一されています。
それを忘れて、当然の如く、譜№ 31ー2で吟じたわけです。

帰宅して調べてみると、メモには、27年7月1日実施、28年3月31日までは猶予期間が設けられているとありました。

ですから、26年の4月に発足したはじめの一歩の三番目の吟題の「富士山」は27年の2月に習いました。
その時には、まだ31番だったわけです。

そして、関吟らしい31番が、関西吟詩文化協会会歌の中にだけ残されて、それ以外は、31-2に統一されるなんてことは、思いもしなかったときです。

その時の、31番の「洞中の」を、しっかり覚えていてくださったわけです。

懐かしくうれしく、そして、31番が、事実上なくなってしまったことに、残念としか言いようのない感覚を覚えました。

私の言う「関吟らしい」は、初めに洗礼を受けた吟法ということなのかな。

「はじめて」というのは、忘れられませんよねぇ。


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