風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

胸鎖関節

2021年10月15日 | 体を整える
今日のテーマは、胸鎖関節。
胸骨と鎖骨の出会うところ。私の場合特に、鎖骨間が狭いので、とても気になっていたところです。
膝と違って、痛みの出るような場所ではありませんが、ここが詰まっていると、声がうまく出てくれません。
それに対する引き合いの体操を学びました。ちょっとしたコツが必要でしたから、何度か習う必要があります。

胸鎖関節が開いているという感覚は、今まで習慣的に行ってきた、「あくびをしたときの喉」の感覚と同じでした。
思いっきり大きく喉を開いて、十分な息を吸います。そして、吸いきったら、出すしかありません。
吸っている時は、喉を最大限大きくしようとして、力が入っています。
そして、息を吐く瞬間、喉は最大限大きく丸くひらいていながら、力が抜けています。

その、瞬間をよく覚えていて再現する練習をします。

たとえ、口が一番小さい「ん」や「い」の時も、喉は最大の大きさを保ちます。

充実した下丹田に押されて、最大限におおきくなったのどを、息がまんまるーくなって通ります。この様子が、体の中に、「筒が立つ」ということなのでしょうか。

声帯で、音となった息が、唇で形どられて、名前があって意味のある言葉となって、表現されます。

胸鎖関節を開くと頭の緊張も取れました。

肋骨も上げやすくなります。

一つ一つのパーツの動きを紐解きながら、次への連鎖を実感しました。

これらの動きは、吟詠のためだけではありません。生きていくうえのクオリティーを高くし、幸せ感を高めることとなります。

詩吟は、「生」を詠うもの。

楽しくうたうこと、仲間とたのしくすごすこと、コンクールに挑戦すること、詩を理解し学ぶこと、漢詩を作ること、すべて質のいい「生」を享受することにつながります。

体の中の見えない部分について伝えるのは、難しいのは、承知で、細々と続けているのは、少しでも、「整体」に近づいて欲しいから。

そして、「整体」となった瞬間に豊かな声の出ることを実感し、その響きで体が満たされたときの幸せ感はたとえようもない。

「整体」は、吟詠と同じで、覚えたと思ったら、捕まえたと思ったら、するりと逃げていきます。

一度覚えたものは、体は覚えているはずだから、逃げても追いかければ、取り戻せる。

何度でも、取り戻して、これが今の私という感覚を何度でも、味わおう。




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