二段上げと二段上げ揺り
とても情緒のある譜である。他流には、あまり見かけない吟法でもあります。
長すぎても短すぎても、雰囲気を壊してしまいますが、思う通りに吟じられたら、
この上なく味方になる譜です。
それにさらに揺りが付くのが、14番の二段上げ揺り。
14番は、習熟には11番が出来たからと言ってもその先は、近そうで遠い。
教室で習うときは、そのあたりのことをよく説明して、11番、12番、14番の
説明をすることに決めています。
それにかかわることで、野田芦孝会長が、フォローをしてくださったことをお聞きしました。
ありがたいことです。私自身、テキスト通りに吟じるということをとても大事にしていますから、
そこに、間違って吟じた会員さんがいることには、考えられる理由があり、思い当たることは、
これであろうと推理までして下さったようです。
このようなフォローがあること、会長としては当たり前のことなのでしょうが、自分の身に起こり、
知ることが出来たこのは、とても嬉しいことでした。
揺りと言うことから、暖かい心を知るに至り、揺りとは暖かいことも大事という分かったような
わからないような思いにとらわれ居ります。
この思いは、いつかは、言葉となり文字となることでしょう。