熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭:ツバキが一気に活気づく

2013年03月18日 | わが庭の歳時記
   この口絵写真のツバキは、小磯。
   ある園芸店の説明には、「鮮明な紅色、一重筒咲き12月咲き」と書いてあるのだが、私の庭の小磯は、既に2メートルほどの大きさになっていて、毎年、沢山の花をつけるのだが、今頃からが、花季である。
   侘助ツバキの雰囲気であるが、しっかりした深紅の花弁に艶があって凛とした美しさで、黄色い花粉が花弁に落ちて風情がある。
   惜しむらくは、メジロが来てつついたり、手で触れたりすると、すぐに花弁が落ちてしまうことで、侍が嫌う典型的な椿であろうが、最も美しい時に散るので、地面に落ちて夕日に映えた落ち椿は、実に、美しい。
   

      
   曙椿が咲き始めて大分経つのだが、やはり、小鳥たちが蜜を求めてやって来たり、最近の強烈な春の嵐にあうと、繊細な淡いピンクの花弁が傷んで黄変する。
   しかし、この木は、ツバキのなかでも成長の早い木で、ぐんぐん大きくなって、3メートルくらいの大株に育っていて、ほんの数年前まで、花が数輪しか咲かなかったのが不思議なくらいである。
   蕾のうちに切って、花瓶に活けておくと、一気に花を開いてコーヒーカップのソーサーくらいに広がって、部屋が明るく華やかになる。
   二枚目の写真の真ん中の木が曙で、その下の赤い椿がさつま紅であり、右手のピンクが椿が匂い椿の港の曙。
   やはり、曙の蜜は濃厚で、テーブルにびったりと着くと取れないくらいで、ヒヨドリがアタックしてくるのが良く分かる。
   
   
     
   

   何故かヒヨドリに花弁を食べられるのが、天ヶ下なのだが、赤と白の斑が目立つのであろうか。
   比較的成長の遅い木である。
   逆に成長の早いのは、小さなピンクの花がびっしりと咲くワインガーベル。
   乙女椿や小公子や紅妙蓮寺は、咲き続けており、菱唐糸や春風が咲き始め、四海波や白羽衣や昭和の曙の蕾が膨らみ始めた。
   名札のタグがはずれて、名前の分からない椿も咲き始めているので、今年は、ソメイヨシノの開花が早まったように、すこし、春の花の季節が前倒しになりそうである。
   
   

   草花は、クリスマスローズが満開で、スノードロップが咲き始めて来た。
   チューリップやヒヤシンスの蕾が顔を出し始めた。
   牡丹は、新芽の先に丸い小さな蕾をつけ始めてきており、芍薬は、地面から茎を伸ばして葉が出始めている。

   バラは、勢いよく新芽を出して、葉が広がり始めた。
   今回は、念入りに消毒や薬剤散布を行っているので、今のところ、黒点病など病気の気配はなく、ひとまず安心しており、一寸早いかも知れないのだが、庭植えのバラには液肥を与え始め、鉢植えには、追肥を施した。
   霜焼けで新芽が枯れたベルサイユのばらは、まだ可哀そうな状態だが、別のところから新芽が芽吹き始めたので、まずまずだと思っている。
   毎日、春の嵐が吹き荒れているので、ツバキなどの鉢がコロコロ転がって、いくら起こしてもダメで困っているのだが、春は、正に駆け足でやって来ており、花たちが必死になって成長を始めている。
   
コメント
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