熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭:まだまだ咲き始める椿

2013年03月28日 | わが庭の歳時記
   梅が咲き切った庭には、今は、椿が、代わってわがもの顔に咲き乱れている。
   梅や桜は、一輪一輪と言うよりもマスで楽しむ花だが、椿は、茶花として珍重されるように、一輪一輪が鑑賞に耐える花姿であるために、活けて楽しむと言う良さがある。
   私の場合には、新しい花が咲くと、素晴らしい花を見つけて鋏を入れて、数輪ずつ、気に入った花瓶に挿して楽しんでいる。
   日本酒を飲む習慣はないのだが、旅に出ると、生け花に使うために、銚子を買うことが多い。
   一輪挿しにもなるし、時には、数輪アレンジして挿すとと、結構様になるのである。

   さて、先日、わが庭に咲き始めた椿を紹介したが、その後、まだまだ、新しい椿が咲き続けている。

   ピンクで、ほのぼのとした美しさが心を和ませてくれる羽衣。先に、白羽衣が咲いたのだが、この花の豪華な美しさは格別だが、もう一つの紅羽衣は、枯らせてしまって、残念ながら、今は、わが庭にはない。
    
   

   もう一つは、桃太郎。天賜をイメージして買ったのだが、一寸、雰囲気が違うが、美しい。
   それより、ぐっと小さくなって、清楚に咲くのが、春風。風鈴一号くらいの小輪だが、凛とした花姿が良い。 
   
    

      
   鮮やかな赤色に近い濃いピンクの椿が、ピンク賀茂本阿弥。非常に目立つ美しさで、他を圧する雰囲気がある。
   白い花は、タグが取れてしまって名前が分からないのだが、本来の賀茂本阿弥ではなかろうかと思っている。
   花弁がすぐに落ちるのを嫌って、生け花では、この賀茂本阿弥など丸い蕾の状態で使うようだが、実際には、かなり花持ちが良い。
   
    

   変わった色形のブチの椿が、玉霞。この写真は、満開前の状態だが、白に赤い模様が浮いたボールのような蕾が、開きかけて、大きな黄色い蕊を覗かせる頃が、一番美しいと思っている。
   もう、一つ、変わっているのは、玉之浦を親木にして外国で品種改良されて里帰りしたタマグリッターズ。玉之浦のように、白縁がついているが、完全に開くと、フルグラントピンクのように、八重状態の花弁の間のあっちこっちから黄色い蕊が覗くこともあって面白い。
   
   
   
   


   今回、興味深い収穫は、崑崙黒の種を蒔いた実生の苗木に花が咲いたことである。
   沢山、椿が植わっていて、まして、殆ど蕊のない崑崙黒が自家受粉する訳がないので、当然、雄蕊の花粉は、他の種類の椿からだが、その姿は、色こそ崑崙黒には近いが、鮮やかな蕊のついた、紺侘助を大輪椿にしたような一種の黒椿である。
   この崑崙黒に接近して玉之浦が植わっているので、その花粉かも知れないが、いずれにしろ、私の庭で生まれた雑種一代椿である。
   この新種と、崑崙黒の典型的な宝珠型の花姿と、開花しても殆ど蕊のない花を、参考までになれべておく。
   既に2メートルをはるかに越す大きさに育っていて、沢山の花を咲かせるのだが、結実の可能性は極めて限られている筈だが、数年前に、珍しくも一個だけ崑崙黒の種を見つけて植えて置いたのである。
   
   
   

   ところで、わが庭だが、チューリップが咲き始めて、椿の下草として妍を競っている。
   牡丹の蕾が膨らみ始めて、芍薬が芽を出して伸び始めた。
   ユリも立派な芽を力強く伸ばし始めて来た。
   今年は、春の訪れが早いようだが、芽をグングン伸ばし始めたバラも早く咲き始めるのであろうか。
   朝起きて見る庭の変化が面白いのも、春の楽しみの一つかも知れない。
   
   
   
   
      
コメント
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