熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

千葉から鎌倉に移転して

2014年01月24日 | 生活随想・趣味
   千葉から鎌倉に移転して、ほぼ、1ヶ月半くらい経つ。
   まだ、新しい生活には慣れていないが、かなり、変わったことがある。
   まず、千葉では、しょっちゅう感じていた、地震を、全く感じなくなったことである。
   関東大震災の時に、最も激しく揺れたのが鎌倉で、東海地震の心配もあるところだが、千葉では、震度6弱と言う極めて激しい揺れで、家の中が無茶苦茶になったし、庭でテーブルにしがみ付きながら、大揺れに揺れている自宅を眺めていた、あの時の恐怖を思うと、今は、地震を感じない毎日は、平安そのものである。

   もう一つ感じているのは、映画館が近くにあったり、大型のホームセンターなどが何ヵ所も近くにあったりした千葉の生活の方が、気楽に生活が楽しめたことで、鎌倉は、結構、普通の庶民生活には、不便だと言うことである。
   当然、その分、物価も高いし、ものを手配するにも、大船か横浜か東京に出なければならないことが多い。
   本などは、アマゾンがあるので、何でも手配できるので心配ないのだが、やはり、近くに真面な書店がないと言うのも、生活の場としては、寂しい限りである。

   
   東京へ出るのも、方向が逆になり、乗る交通機関も変わってしまった。
   千葉に居た時には、京成で都心に出て移動するのだが、鎌倉は、JRで出る。
   JRは、東海道線にしても、横須賀線にしても、結構混むのだが、ラッシュでなければ、横浜くらいから座れる。
   帰りには、東京駅に出て、東海道線の始発に乗るので、かなり、楽だが、国立能楽堂だと千駄ヶ谷から移動するので、結構時間がかかるが、本が読めるので、その方が良い。
   現役で、通勤でも座るなどと言う意識が希薄だった時には、問題なかったのだが、歳の所為か、30分くらいでも、出来れば座って本を読みたい。
 

   一番違ったのは、諸般の事情から、車を手放したことで、足がなくなってしまったために、今までのように好き勝手に、思うように、移動できなくなったことかも知れない。
   特別に不自由を感じている訳ではないのだが、千葉にいた頃のように、何でも、車で出かけて処理すると言う、何でも車と言う生活から離れてしまったことで、不便と言えば不便である。
   鎌倉は、車で自由に移動できるようなところでもないし、遠出するためには必要だが、趣味と実益を兼ねて、電動自転車を買って、動こうかと思っている。
   カメラなどをリックサックのバッグに入れて、自転車で、写真行脚でもしてみようかと思っているのである。
    

   さて、鎌倉だが、勿論、場所によっては、まったく事情が違って来るのであろうが、千葉の田舎と違って、住宅地域でありながら、自然と一体となったような雰囲気が良くて、古社寺が沢山ある所為もあって、自然景観が非常に洗練されていて、咲く花にしろ花木の美しさにしろ、あるいは、囀る小鳥の鳴き声や風情にしろ、自然の良さを実感できるのが、非常に良い。
   同じことは、京都でも感じられることだが、自然環境は、文化の高さと正比例していて、歴史と伝統に培われた文化都市ほど、自然環境が美しく豊かになると言うのは、色々なところを歩いていて、世界共通の現象だろうと言う気がしている。

   これから、暖かくなるにつれて、花が咲き乱れると、鎌倉は、光り輝く。
   慣れれば、どんな鎌倉生活を楽しめるのか、新しい庭に植えつけた、花木やクリスマスローズの芽が動き始めて、スタンドバイしている。
   もうすぐ、春である。
コメント (1)
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