目標を意識するとバレーは上達する

辰巳ジャンプとしては昨日、今日の2日間が夏休み練習の山場でした。1日練習を2日間続けるということで、半合宿のつもりで練習をしました。参加した子はかなり上達しました。

昨日、読書感想文の書き方をマインドマップで指導しました。今日はそれを元にして実際に感想文を書く予定でしたが、バレーボールの練習の中で気になったことがあったので、急きょ予定を変更し、マインドマップミーティングを開きました。

何が気になったのかというと「目標意識」です。

個人練習をしている時の子ども達の態度が、今ひとつ集中していなかったので、全員を集めて問いただしました。
「バレーボールをしている自分の目標を言ってごらん。」
すると3年生は全員が、「一人アンダーを100回続けることです。」とか「オーバーハンドパスを100回ミスしないで続けることです。」という答え。ただ一人、1年生だけが「私は試合に出て勝ちたいです。」と答えました。

この1年生、すごいです。まだ1回も試合に連れていったことがなく、実際のバレーボールの試合を見たことがありません。それなのに「試合で勝ちたいです。」と言ったり、「世界のバレーの試合に出てみたいです。」と答えましたよ。私からは、こうしたことをひとつも教えたことはありません。それなのにです。
この小さな小さな1年生にして、「ものすごく大きな目標」を意識している。だから何も言われなくても一生懸命練習しているのだと分かりました。

こういうことが午前中にあったので、午後は一番でミーティングを開きました。
黒板に「バボたもちゃん」を描いて、マインドマップでミーティングです。

「話し合ったことを文章に直してブログに載せておくよ。」と子ども達には約束していますので、ここに書いておきます。

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『辰巳ジャンプの目標』
私たち辰巳ジャンプの部員はバレーボールの目標を次のように考えました。

まず、目標についてです。
私たちの目標は大きく、全国大会に出場して、全国のいろんな県の人たちとバレーボールの試合をしてみたいです。そして将来は全日本の選手になって世界一になりたいです。そのために今は江東区の大会で勝つために練習を頑張ろうと思っています。
また、試合に勝つだけではなく、私たちのことをテレビや新聞で取材してもらえるくらいになりたいです。そして「辰巳ジャンプって大好き!」というファンが生まれるくらいになりたいと思っています。

次にそのためにどんな練習をしたら良いかということを考えました。
辰巳ジャンプの練習訓にあるように、練習の時にはずっと集中してやらなくてはなりません。また、先生に「あれやれ、これやれ」と言われる前に、進んで行動をしようと思います。ボール拾いも早くすぐに拾って練習をどんどんします。むずかしいことにもチャレンジしなくてはならないと思います。
練習の時にはいつも笑顔で楽しく元気にやりたいと思います。
サーブは強く打てるように練習し、試合の時には何回も決まるようにしなくてはならないです。
あとは家でも練習して、お母さんが笑顔で応援してくれるようになりたいです。

心を強くすることも大事です。
いつも勝つという気持ちをもって試合には出たいです。そのために必死に練習していきます。
あきらめない気持ちをもって、ボールを追いかけなくてはなりません。そのために全力で走ったり、カバーをしっかりしていきます。
先生から教えてもらったことを忘れずに、いつも思い出しながら練習したいでしし、楽しく練習することも大事なことです。
一生懸命バレーをして、もしもミスが出たときにはへこたれないようにします。そしてみんなに「ごめん!」と伝えて、すぐに次のことをしていきます。

バレーボールの技術の中では、私たちがまだまだ小さいので、ジャンプ力をしっかりつけて、ブロックやスパイクができるようにします。しかもそのスパイクは、打ったら全部決まるようなスパイクを打っていきたいです。
サーブも同じで、レシーブする人をはじき飛ばすようなサーブを打てるようになりたいです。

最後にチームとして大事なことを考えました。
チームの仲間はいつも心をひとつにしていっしょに頑張っていきたいです。
そして、声をしっかり出していかないとなりません。聞いた人が気絶するくらいの大きな声を出して練習していきます。指示の声をしっかり出して、チームワーク良くバレーボールをしていきます。辰巳ジャンプは大きな声を出すことが当たり前のチームになります。
そのためには休み時間にもたくさん話をして、心と心が通い合うようなチームにしていきます。

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いかがでしょうか?
これを考えたのは、小学校の4年1人、3年5人、1年1人というメンバーです。公式戦にも出たことのない、高学年は一人もいない集団が、ここまで考えたんです。あり得ませんよ。こんなこと。

もっとあり得ないことも起こりました。
1年生が下記の写真のように、このマインドマップを見ながら「プレゼン」をしてしまったんですよ。
「青のブランチ」を見ながら、自分の言葉で説明をしている場面を写真に撮ったものです。

1年生ですよ。
その子が堂々と説明をしてしまうんですよ。
参りました。



こうして辰巳ジャンプの子ども達は、はっきりしたチーム目標を持つことができました。今日休んでいた子も含めて、もう一度ミーティングをする必要がありますが、今日の内容を元にして、もっとすごい目標を立てることになるでしょう。

目標を持った子ども達はバレーボールの技術も加速的に上達するはずです。


【お薦めの本】
アドラー心理学のキーワード
・・・「目標」「勇気」「補償」「共同体感覚」「ライフスタイル」「夢」etc
というところから、私が何を吸収しようとしているのかを想像して下さい。
クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり
ジェーン ネルセン,H.ステファン グレン,リン ロット,諸富 祥彦
コスモスライブラリー

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愛用しているマインドマップ道具

ステッドラー エルゴソフト アクェレル 水彩色鉛筆 12色セット 156 SB12

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アクアッシュみず筆【中】 FRH-M

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マインドマップをたくさん描き込んでいくと、自然にレベルを上げたくなってくるはずです。私も何枚も描いているうちに、セントラルイメージをより納得のいくものにしたくなりました。どうも水性サインペンだけでは自分の描きたいイメージを表現できないと感じていました。そんなときに、職場の先輩が「水性色鉛筆」と「水筆」を紹介してくれました。これによって私の絵画技術は劇的に変わりました。

水性色鉛筆はそれだけを使うなら普通の色鉛筆と何も変わらないものです。ところが水筆を使って仕上げていくことで、水彩絵の具を使っているのとほとんど変わらない表現力が生まれます。

この水性色鉛筆セットだけで描いたものがこの記事に添付した「木を植えた男」のマインドマップ画像です。
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教室掲示に便利なルーパーファスナー

先日参加した研修会で、「教室の掲示物はどんなふうにはっているのですか?」というご質問を受けました。そこで私が紹介したいのがこの商品です。
『ルーパーファスナー』といいます。

プラスティック製品で画鋲を使って簡単に壁に付けられます。
その後は穴あけパンチで作文や新聞に穴をあけ、いとも簡単に掲示することができます。

私の考える掲示板というのは常に新しいものが掲示され、まるで掲示板が生きているかのようにすることで、教育効果が格段に上がっていくという状態が良いと思っています。

この「ルーパーファスナー」を活用することによって、掲示板の毎日更新を続けています。

どうぞお試し下さいませ。

LIHIT LAB/リヒトラブ ルーパーファスナー【赤】 F-1-3

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