今年度、受験生の多い学級を担任することになり、きちんと進路指導もしながら、より効果的な学習を進めていく必要が出てまいりました。私は子どもの悲しむ顔を見たくないので、受験に関してもしっかり指導していきたい教員です。
小学校の教員の口からよく聞かれる言葉に、
「中学の入試内容は公立小学校の授業内容とはまったく違うので、受験勉強は塾に任せるしかない。」
というものがあります。それはそうですね、入試指導を職業にしているプロ集団に、私たち公立教員が受験情報でかなうわけがありません。
しかし、公立小学校の授業が入試と関係ないと言い切るわけにはいきません。実は大きな関係があるのです。
小学校も高学年になると、実の父親よりも担任の方が1日の時間のうち、数倍は多く子どもに接しています。この担任がボ~っとしていたら、その影響をしっかり受け取るのが子ども達です。
卒業学年の担任は、子ども達の能力を最大に引き出すために、「1日で一番多く接しているのは学校の先生だ」という認識を持つべきです。たくさんの受験生の「脳力」をあげるためには、まちがいなく日頃の授業が大きな影響を持ちます。
受験だけでなく、様々な問題を解決していける人材を輩出するために、
「思考力」「判断力」「表現力」
を持った子ども達を育てるべく、残りの夏、自己研鑽に励みたいと思う井上でした。