セフルエスティームについてこれまでいくつか書いてきました。そのほとんどは高い自尊感情を良しとする論調で書きました。しかし、これまた難しいのが人間の心であり、単純に高ければ良いというわけでもないようです。
セフルエスティームが高すぎると、高慢な振る舞いにつながったり、マイナス感情を持っている人を切り捨ててしまうような、心の冷たさにつながったりする可能性が出てきます。そうなってしまうと高すぎるセルフエスティームがマイナスに働いてしまいます。
学校現場で考えると、担任が過剰に高いセルフエスティームを持っていたりすると、勉強ができない子ども達を切り捨ててしまうようなことが起こるかもしれません。担任が強すぎて、子ども達は本音を言えないような雰囲気になってしまうかもしれません。上ばかりを見ていると盲点(スコトーマ)が生じやすい状態にもなるでしょう。
セルフエスティームというものは、70%くらいの高さを保てるようなバランス感覚が大事なようですね。