地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

EF81 95牽引・特急「あけぼの」を撮る

2008-02-11 07:30:29 | 国鉄型車両


 去る1月下旬に敢行した「雪・味・鉄」な北東北の旅……撮り貯めたカットのレタッチがようやく進みつつありますので (何せ400カット以上撮影し、整理・セレクションが大変 ^^;)、ぼちぼち連載を始めることにしたいと思います。「味」についての画像を撮っているわけではないのですが、訪れた先で飲み食いした美味いものの一口ガイドも織り込もうかと思っておりますので、どうぞお楽しみに (といっても大したものはありません……笑)。
 トップバッターは、上野から弘前まで乗車した特急「あけぼの」! 個人的に初めてこの列車を利用したのは昨年夏の北海道旅行のついででして、それから僅か数ヶ月で又しても利用したことになりますが (^^;)、何と言っても上越国境から日本海岸へと北上し、秋田県北の樹海を分け入って最後にドーンと岩木山聳える津軽に至る……というドラマチックな展開にすっかり魅了されてしまったのでした。ついにブルートレイン削減のダイヤ改正があと1ヶ月後に迫り、今後ますます14・24系客車を用いた列車の希少価値は高まって行くことでしょうが、新幹線利用の便が今ひとつよろしくない地域を結んで走る「あけぼの」は、「北斗星」や「はまなす」と並んで、青い客車が最後まで定期列車として使用される代表的な列車になるのではないか……と予想しています。
 


 私が「あけぼの」を利用した1月26日夜の上野駅13番線は、とくに機関車停止位置周辺が遠くから見ても近寄り難い雰囲気に覆われていました……。寝台特急大幅削減決定で「新・ブルトレブーム」がにわかに高まっているためでしょうか、入線前から多くの三脚が……(汗)。既に昨年の夏に「あけぼの」@上野駅13番線をのんびりまったりと撮っている私としては、もともと三脚だらけの場所と、そこに巣食う集団の雰囲気が苦手なこともあり (東横線8000系など好きな車両のさよなら運転は、あくまでじっと我慢しながらの撮影です)、「ついにあけぼのの周囲も悲惨な喧噪か……ま、自分は既に撮っているからいいや」と思い、彼らを遠巻きにしながら入線を待ち、そのままシングルデラックスの客となったのでした……(前回「ソロ」がメチャ狭だったため、今回は気合いを入れてシングルデラックスを奮発したのですが、いやはや……部屋に染みついた煙草の臭いがキツく、しかも空調を伝って他の部屋の煙が容赦なく流れ込みウンザリ。T_T ソロに乗った際はさほど気にならなかったのですが、全検直後の車両だったからまだマシだったのか……)。
 そしていよいよ発車! ビールと崎陽軒のシウマイで乾杯していると、14番線側にも複数の三脚が。何でだろうと思いつつも、その後は車内灯を消して夜景を楽しみ、就寝後もたまに煙草の臭いで眠れなくなった都度、雪降りしきる窓の外を眺め……いつの間にか列車は秋田に到着しました。
 数分の停車時間のあいだ、一旦ホームに出て凍てついた車体を眺めてみたところ、何と牽引しているのはいわゆる「虹ガマ」EF81 95! しかも全検上がりホヤホヤと思しく塗装はピカピカ……。上野駅13番線がちょっとしたパニックに陥っていたのはこのためだったのか……と納得しました (^^;)。
 というわけで、私も折角の一期一会なので、弘前駅で下車した際に正面を撮影したのですが (予告編の画像参照)、29日に弘南鉄道の朝の4連を撮影後、特急「かもしか」で大館へ移動するついでに弘前駅で「あけぼの」の入線シーンを撮影してみたところ、又してもEF81 95牽引でやって来るとは……! 微かに雪煙を立てながら、HMも凛々しく弘前駅に進入するシーンをズーミングで連写しまくりながら、「やっぱりたまにはJRの優等列車撮影も気分転換になって良いものだ」と思ったのでした (笑)。しかもこの日は沿線での新雪がなかったためか、HMが雪まみれになっておらず、EF81 95が「あけぼの」運用に入った良い記念にもなりましたし、何と言ってもたった独り、じっくりと落ち着いて撮影できたのが良かったなぁと思っています (^o^)。首都圏ではこうも行かないでしょうから……。
 それにしても、一昨年秋に「銀河」に乗った際にも牽引機はEF65 1118でしたし (急行「銀河」廃止に関する07年11月19日付記事をご参照下さい)、私が寝台列車に乗ると「虹ガマ」によく当たるのは、我ながら不思議なことです (笑)。