京急の創立110周年を記念する旧塗装のお披露目が、いよいよ1週間後に迫ってきました。既に公式HPでも触れられている通り、今回再現されるのはデ51形のダークレッド+ドアのニス色、そして昭和30年代までの赤+黄塗装となっており、一応後者については2枚窓のマスクを持つ戦後の花形・500形をイメージしているとのことですが、それは主に「鉄」ではない皆様向けの説明でしょう (^^;)。
いっぽう、今回の旧塗装と1000形とは全然関係ないじゃん!という声が聞こえて来そうですが、個人的にはこの際そんなこだわりはどうでも良いと思っております (^^;)。これらの色が最も似合いそうな400・500形といった釣掛式電車の面々は、80年代半ばに去ってはや20年以上。デザイン面で更新前の500形の流れを汲んだかつてのスター・600形も、今やマスクは琴電風となり、運用も朝ラッシュ時に1往復するのみ……。そこで、昭和の良き時代のデザインを集大成した1000形が残る今こそ、これらの旧塗装を営業用車両として再現させる最後のチャンスだと思われます。800形や2000形ではもう間違いなく似合わないでしょうし、逗子の公園で保存されている600形に塗っても面白みは少ないでしょうから……(^^;)。
個人的にはむしろ今回の旧塗装再現は、1000形のカラーバリエーションが増えるまたとない機会だと思っております (^^)。これまで1000形は、標準塗装、北総&千葉急行塗装 (これらは非鉄期間の運行ゆえ撮ってない……-_-;)、琴電旧塗装、現在の琴平・長尾線塗装……をまとっており、数え出してみると意外とバリエーションは豊富ですが、本家・京急では一貫して現行の標準塗装ですので、記憶の中では「白幕&非冷房→分散冷房車と、黒幕&集中冷房車の違い、それに台車の違いを除けば、余りドラマチックな変化がなかったな……」というのが正直なところです (正面2枚窓時代は未だ生まれていませんし ^^;;)。そんな1000形の歴史の終盤になって突如2種類も増えるということで、また楽しからずやという気分です (^_^)。
しかし、大師線と本線で各1本の1000形4連運用が旧塗装車となるとしますと……最近ただでさえ本線筋で1000形の4連を見かける機会が減っていますので、銀1000の増備による玉突きの可能性を合わせて考えれば、いよいよ標準塗装4連の本線走行はレアなものになって行きそうですね……。とりあえず個人的には、2+2のブツ切り編成がしばしば入る97運行は、今後もブツ切り編成の晴れ舞台であって欲しいと思うのですが……(※個人的経験から申しまして、この運用には1500形が入ることもしばしばですので念のため)。