このたび登場した京急110周年記念・2種類の懐古ラッピングのうち、個人的にとくに期待していたのは、昭和20~30年代の塗装を再現したいわば「戦後風」のラッピングです。やはり何と申しましても車両塗装の定番中の定番・ツートンカラーですし (^^)、リベット・シルヘッダーなどの表現の難しさゆえに最初から「所詮ラッピング」と予測できる (^^;) デ51風と比べれば、単純な塗り分けだけの戦後風ラッピングは自ずと完成度の高さを期待せずにはいられません。
そして実際……神奈川新町でホームに近い位置に留置されていた1309Fを眼にしたところ……敢えて無理矢理ケチをつけるとすれば、ラッピングであるため下地の白線の部分がうっすらと凹凸になっている点と、「塗り」ではなく「貼り」であることによる質感の違いが僅かに感じられる点ぐらいなもので、1000形がこのカラーリングを身にまとうのは初めてとはとても思えないほど、余りにもバッチリと決まっておりました!! \(*^O^*)/ そこのところはやはり、デ1形=230形以来の京急伝統の様式美ともいえる大型の窓と片開き扉を受け継い1000形だからこそ!という感じです。正面の運転席窓と表示窓も、この塗装と組み合わせてみますと何やらバス窓か二段窓っぽく見えて来るから不思議です (と思うのは私だけでしょうか ^^; 一応プレスリリースでは500形登場時の正面二段窓姿が掲載されていますので、少しは意識したのかなぁ……と)。
そんな1309F、私が神奈川新町に降り立って間もない10時過ぎになると突然動き出しまして、車庫構内踏切を越えてJR東神奈川駅寄りの位置へと移動して行きました。午前10~11時の新町構内は入庫・入換・洗車ラッシュということで、作業スペースを空けておくためでしょう。その後もパンタを下げず、再び出庫するための点検・確認作業を行っていましたので「これはもうのんびり待ち続けて、出庫シーンを決めまくるしかないでしょう!」と思い、しばらく粘ってみることにしました。基本的にここは頻繁な入換、さらには近くを走るJRの車両を眺めていれば退屈しない点でありがたいですが、たまたま「黒船電車」による「リゾート踊り子・河津桜号」さらにはE655系 (!) が通り過ぎるのを目にしてしまうと、ちょっとだけ浮気をしたい気分にもなります (^^;)。でもそんなの関係ない!……ということで待つこと約2時間、ついに動き出しました! いや~余りの見栄えの良さに、もう連写!連写! (フィルムでしたら後で目の玉が飛び出そうな……爆)
その後は品川方面へ回送されるということで、京急鶴見で順光になるように後追い撮影を試みたところ、これも大成功! これから1年間、この編成をどう撮って行こうかと考えるだけで楽しみです。
それにしても、実物を眺めていて「何か違うな」と思ったら……公式HPに乗っている完成予想イラストと比較しますと、かなり薄く明るい色遣いですね (汗)。
※車体にかかった目立つ影をレタッチで消去しております。悪しからず・・・
※この記事は26日未明のアップですが、27日付とさせて頂きます。