先週、久しぶりに神保町の書泉に行ったついでに、かねてから読んでみようと思っていた『ローカル線ガールズ』を購入、帰りの小田急線快速急行の車内で一気に読んでしまいました (爆)。この本は、えちぜん鉄道開業以来サービスの新基軸となっているアテンダントさんの奮戦記。乗客を愛し、鉄道を愛し、沿線を愛する……という一途な気持ちの中から生まれる接客業魂、あるいは仕事人魂の何たるかを示している、という印象です。もっとも、ミョーに技巧的な文章は、かなりの部分を出版社側のライターさんに負っているようにも思えるのですが、それはそれ。開業直後に乗りに行った際、アテンダントさんの暗中模索の仕事ぶりは傍目で見ていて「大丈夫かいな……」と思ったものですが (^^;)、今ではすっかり板につき、えち鉄の名物サービスとして定着しているということで、ローカル私鉄ファンとしてはうれしい限りです。読んでいると、いろいろな内幕が明かされ興味深々ですが、詳しいことはネタばらしになりますので省略するとして……2101形と6001形の駆動方式の違いを答えさせようとしてアテンダントをわざといじめる輩の存在に呆れるのは、私だけではないでしょう (苦笑)。
とか何とか言いつつ……思い出してもみれば、えち鉄は2003年夏の開業直後に「復活万歳!最近の鉄道車両新塗装の中ではずば抜けてセンスの良い新塗装万歳!」ということで訪れて以来、すっかりご無沙汰になってしまいました……(滝汗)。数年前に鉄道趣味の道に復活して以来、まだ乗ったことがない路線などにも力を注いだ結果、高校生の頃に何度も通ったはずの北陸の私鉄自体がおろそかになってしまったもので……(^^;;)。また、雪や新緑などの季節にまとまった時間を確保して行こうとしても、どうしても予定繰りが合わなかったりします。
というわけで、今年の目標の一つは北陸の私鉄&国鉄型車両巡礼ですが、その際にはえち鉄も当然、重点的な訪問対象となることでしょう。何といっても……釣掛2101形が現役だからです (*^^*)。もっとも、開業当初は日中の運用にも主力として用いられた2101形も、その後愛環出身の6001・6101形が増え、日中の運用は基本的に冷房車の単行ワンマンカーでまかなえるようになったことから、朝ラッシュ限定気味となっているようです。そのため、プランニングをしっかりと立てなければならないのが難点ですね (土曜休日も走るのだろうか……)。ちなみに、2101形には両運転台車もありますが、京福福井末期にブレーキロッド破断による正面衝突事故を起こした251形と同じく、ブレーキを1両1系統しか備えていないため、現在では単行ワンマン運転は行われておりません。
まぁ、車内を巡回し、アナウンスも行うアテンダントさんにとって、揺れが激しく音もデカい2101形が乗務時間帯=日中の運用に余り入らなくなったことは、ラッキーの一言に尽きるのでしょう。とくに、開業当初は日中にも2101形の非冷房車が運用に入っており、猛烈に暑い車内に加えて、全開にした窓から豪快過ぎる釣掛サウンドがビンビンに響き渡ってくる中、汗を拭き拭き仕事をするアテンダントさんはホントに辛そうでしたので……。釣掛党とは利害が相反するということで、複雑な気分ですね (^^;;;)。