昨年秋の関西出張は滋賀県の草津で2連泊し、中日・最終日とも早朝から午前中にかけては時間が空いているという、何とも鉄活動向きな滞在日程 (笑)。そこで、折角ですのでその地の利を活かすことにしまして、自分の趣味活動の中では大きな空白となっていた滋賀・三重県境付近=甲賀&伊賀エリアを、カメラ片手に探訪してみることにしました。「忍び鉄」という表題は別に人目を忍んでいるわけではなく、もちろんこの一帯が忍者ゆかりの地であることによるものです (^^;)。
そのトップバッターとなったのはJRW草津線。京都方面から伊勢志摩方面への短絡線としての役目を帯びて造られたという草津線は、手許にある1981年の時刻表を繙いてみても、その名もズバリ「平安」「志摩」といったDC急行が設定されていましたが、既にその役目自体は近鉄特急に持って行かれていつの間にか廃止に……。それに代わって草津線は、確か1980年前後に電化されて以来、年々運行本数を増やすことによって、京都・大津の近郊路線としての役目に徹しているようです。近江鉄道で貴生川に至り、草津行きの113系カフェオレ4連に乗り換えたときが個人的な草津線初乗車だったのですが (変なルートだ……^_^;)、夕刻の通勤ラッシュとは逆方向であるにもかかわらず、結構な乗車率で大いに驚きました (^^;
草津線はこれまでのところ主に京都総合運転所所属の113系で運行されており、加えてラッシュ時には同所所属の117系も陣容に加わるなど、関東の国鉄型車両ファンからみるとうらやましい限り……。もっとも、柘植6:37発の5327M・大阪行 (及び夜間の送り込み列車) のみ223系8連で運行されており、今後は徐々に223系の勢力が増えると思うと、予断を許さないものがありますが……。
そんな草津線の113系 (湖西・草津線用に耐寒対策を施して製造された700・2700番台改め5700・7700番台がメイン) も、他のJRW各線と同じくカフェオレ化が進みつつあるようですが、中には湘南色・ボックスシートのまま残る編成もあり、東海道線東京口・静岡地区から113系湘南色が消えて寂しさを感じている身には感動的ですらあります (*^^*)。とくに、今回アップした画像は700→5700番台のトップナンバー@貴生川駅! しかもこの編成はドアスイッチ未設置ですので、JRW流・窓の一部小窓化がなされておらず、ほぼ原型を保っています!! いやー、草津線の113系は湖西線・山陰線京都口とも共通運用 (確か) であるはずですので、出張鉄の際に出会えるとは幸運過ぎます (^O^)。
ちなみに、今回の出張鉄では草津駅前での滞在をフルに活かして、草津5:36発の一番列車 (5320M) に乗るという極めて貴重な体験を味わいました。京都から8連で回送されて来たこの列車に乗り込んだ客は、時間が時間だけに終点・柘植まで何と私ひとり……v(^O^)v 柘植までの約45分間、113系の堂々8連を完璧に貸し切って、湖国の朝焼けの風景を眺めながら、ダイナミックな走りを心の底から満喫するという至福のひとときを味わったのでした……。録音派の方にこの列車は強くオススメできます、はい。