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先日のソウル南大門の火災は心底驚きました。何せ、今でもソウル中心街のランドマークを兼ねた名所ですから……。とりあえず文化財の保護は万国共通の願いということで、ご同情申し上げる次第です(それにしてもズサンな管理体制が後から蒸し返されているようで……汗)。
それでも由緒ある建物は、日本の金閣寺と同様、いずれ建築技術の粋を集めて再建されることになるでしょう。これに対して、鉄道車両は一度顧みられなくなればどんどん消え去って跡形もなくなります。とくに、韓国のように鉄道そのものに対して冷淡な雰囲気が強く(私の周囲にいる韓国人の知人は誰もが、鉄道のことを単に輸送のための迷惑施設ぐらいにしか思っていない……)、鉄道趣味もまだまだマイナーな国では、どれだけ味のある車両であろうともそういう運命を免れないような気がします。韓国鉄道博物館の展示車両も増えるスペースはなさそうですし……。いや、古き良き車両のほとんどがあれよあれよと言う間に消えるのは、日本とて同じか……(^^;)。だからこそ当ブログとしましては、いずれ人知れず急速に消え行く運命にあるソウル首都圏の地味な電車を熱く扱いたいと思う次第です (^_^)。
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というわけで今回アップするのは国鉄1000系の旧塗装車!! 90年代中頃以来、国鉄の電車 (VVVF車5000系を含む) はセマウル号や機関車と同じ緑・黄色をまとってきましたが、最近鉄道公社がKORAILに改称したのに合わせ、急速に新塗装に改めつつありります。1000系の新塗装など、その一端はこれまでご覧頂いた通りです。しかし……個人的にはやっぱり旧塗装の方が良いなぁ~というのが正直なところ (^^;)。とくに、新塗装は何故ドアの幅とドア部分の縦方向の塗装の幅が一致しないのか……と (-_-;)。それでも実は、電鉄開業以来のスカ色が90年代にこの旧塗装に塗り替えられつつあることを雑誌で知ったときには、「いずれ韓国を訪れてスカ色三昧に浸ってやろう」と思っていただけにショックでした (まぁ、世の中そんなものですね ^^;)。
そんな旧塗装、昨年秋の時点では、VVVFステンレスの5000系、および1000系の最終タイプ (5000系に基本形状が引き継がれる鋼製ボディ車で、後期抵抗車と呼ばれるようです) では既に全滅していましたが、1000系の中期車 (今回および前回の画像のタイプ) ではまだまだそこそこ見られました (*^^*)。
と言っても……既にかなり5000系が増えてしまった現在では、待っていてもなかなか来ないのも否めない事実。それでも、たまに超ラッキーなことに、一発で出会えることもあります (笑)。仁川に午前中出かけたとある日、用事を終えたあと仁川駅前の中華街にて海老・イカ・ナマコたっぷりの海鮮炸醤麺 (日本でいうジャージャー麺。韓国語ではチャジャンミョン) に舌鼓を打ちまくり (マジうま!)、上機嫌で議政府行の普通電車に乗り込んだところ……何と次の東仁川駅の折返線に「龍山・急行」を表示した旧塗装1000系が停車中! そこで、東仁川で速攻で下車後、下りホームにダッシュしたところ……ちょうど良い感じで入線シーンの撮影に成功! (2枚目の画像) その後はもちろん龍山までこの列車に乗車し、103系常磐快速を彷彿とさせるダイナミックな走りを堪能しまくったのでした (^O^……但し標準軌では、コイルバネ台車といえども常磐線ほど揺れませんので念のため)。