
今回那珂湊駅を訪問するにあたって、旧型DCと並んで期待していたのが元三木鉄道・ミキ300-102の存在です。三木鉄道は走っていた区間が地元のニーズとかみ合わず、しかもクルマ社会の度合いが高いところであるだけに、地元自治体が見限って廃止となってしまったという不幸な路線ですが、失業した軽快DCがひたちなか海浜・北条・樽見の三鉄道に引き取られ、いずれも今のところ三木鉄道時代の塗装のまま活躍しているのは不幸中の幸いと言えましょう。
そんなひたちなかのミキ、一応キハ3710とは混結出来るそうですが、基本的には勝田~那珂湊間の単行区間運転・増発列車で用いられ、ちょっとしたはぐれ者 (?) 状態のようです。あるいは、土曜休日には終日運転に使用されることもあるようですが、これまた単行運転。そんなミキ300が中根前後の田園地帯をトコトコ走る光景を早く撮ってみたかったのですが、結局長期運休中のイベントの場がファースト・インプレッションとなってしまったのは我ながら恥ずかしい限りです (汗)。

しかーし、今回のイベントのキモはあくまで長大編成。ミキ300の単独展示は予告されておらず、編成の組み方次第ではキハ3710-02と37100-03に挟まれてしまい、先頭に出る光景を撮影出来ない可能性も十分予想されました。まぁその場合にはリベンジを期せば良いと言えばそれまでですが (^^;)、出来れば複数両連結の編成の先頭にミキ300が立つというレアなシーンを決めてみたいと思うのが人情。
そこで……淡い期待を抱いてバスを降り、那珂湊の駅舎に入ったところ、改札口の奥に見えたものは……ミキ300を阿字ヶ浦方先頭とした軽快DC3連! 全く期待通りの展開です……(*^^*)。しかもイベント開始を控えた12時台になりますと、ミキ300の貫通扉には、「がんばれ湊線・復興祈願」と記されたHMが! 色合いが見事にミキの塗装とマッチしており、ミョーに感動してしまったのは私だけでしょうか? その後、イベントの冒頭に際し上りホームにて復旧義援金の贈呈式が行われましたが、自ずとその背後にはミキ300の姿が。というわけで、ミキ300はある意味でこの日最大のスターだったのかも知れません (^_^)。
その役者ぶりが極まったのは、いよいよ7連組成にあたり阿字ヶ浦方へと上り線を逆走するシーンと、7連イベント終了後切り離された軽快気動車軍団が勝田方の踏切付近まで動き、その後2番線へゆっくりと入線するシーン! 入換手順を先読みし、適切なアングルで超レア編成を撮影でき、超!ガッツポーズものでした……(笑)。