昨年8月のインドネシア訪問記を長々と引っ張って参りましたが、とりあえず最終回。トリを務めるのに相応しい存在はと言えば……みんな大好き (?) 103系低運編成! 勿論この編成は、見方によっては日本中古冷房車の中でも最もボロさが際立つ存在であるのかも知れず、とりわけ車内のヘタレ具合の進行や窓ガラスの破損によるアクリル板への交換 (すぐにキズがついて磨りガラス同然の不透明さに→景色が全然見えない……-_-;) により、この編成が川崎・千鳥町を最後に日本を離れて以来相当時間が経っていることを痛感せざるを得ません。それでも、とりあえず冷房がガンガン効くという点では都営6000系よりも全然有り難く、しかもここに来てJRWが103系の廃車を進めている現状を考えますと、8連で今後も活躍を続けるであろうジャカルタの103系低運編成は103系を慕う全てのヲタにとって希望の星であり続けることでしょう!
1枚目の画像は、そんな103系低運編成が高架線上にて西日を浴びてギラリと輝くシーンを狙ったものですが……昨年の夏は乾期だというのに雨期のような天候が続き、103系の到着直前に急激に暗くなり……急遽ズーム流しに変更して辛うじて撮影 (@o@)。直後にバケツをひっくり返したようなスコールが! (泣)
そんなカットを眺め返すにつけ、リベンジを期してそろそろ今年の夏の訪問計画を考えようか……と思っているのですが、今年は個人的に時間を確保しやすい8月がほぼまるまるラマダーン (イスラーム暦の断食月) と重なっているのが最大の難点ですなぁ……。まぁ私もムスリムの皆様と同様に日中の断食に務め (断食中の人々の目の前でメシを食うのは失礼千万な行為)、なるべくダイエットしようかなぁ……と。炎天下の撮影で恐らく極めてハードなことになりそうですが、さてどうなることやら。日本中古冷房車にコーフンし過ぎて空腹の極みに陥った夜は、反動で飲み食いしまくって全くダイエットにならない悪寒も (^^;)。
そして今年の夏に訪れるとなれば、一昨年の初訪問時と比べ、いや昨年と比べても全く様変わりしたジャカルタ鉄道シーンを目にすることになるでしょう。昨年夏の時点では運行許可が下りず車庫の中にいたメトロ7000系や、まだ日本にいた05系が多数現れることに浦島太郎気分を感じるでしょうし (笑)、東急8000系列も恐らく近々8007Fが検査入場すれば、8604・8613Fを除いてほぼ青+黄帯化が終了し、初訪問時に感動したセンスの良い正面デザインは過去のものに……。そういえば8613Fは、検査を経て引き続き「JALITA」装飾を続けることになるのでしょうか?! インドネシアの鉄道掲示板を見ておりますと、現在デポックにて検査を受けている8613Fの側面は、メトロ05・7000系と同様、赤・黄ラインの間に白が入るKCJ標準色となりつつあるようですが……。いっぽう何と言っても、103系も間もなく2年に一回の検査入場となるわけで、ブルーの印象が鮮烈な現塗装を維持するのか、それとも大胆に新塗装を纏うことになるのか……楽しみは尽きません。(203系のデビューは8月には間に合わないだろうなぁ……-o-;)
というわけで、約9ヶ月の長きにわたる連載をご笑覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m 参考にさせて頂いた諸サイト・ブログに心より感謝です。そして、ジャカルタの日本中古冷房車がますます隆盛し、地元の皆様のために大いに貢献することによって、日本とインドネシアの関係がいっそう強固なものになることを祈念いたします。