地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

2011秩父広瀬川原の宴 (2) トロッコ参上!

2011-05-16 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 赤いデキ103が「表」の顔として来場者を驚かせたとすれば、「裏」の激シブ役としてお目見えして来場者をほっこりと和ませた (そして、ショボくて濃いぃ車両が好きな人間を悶絶させた ^^;) 存在として、今年新たに登場した広瀬川原謹製ミニトロッコを取り上げなければなりますまい!
 工場の奥に鎮座するトラバーサにつながる無架線ゾーンの線路は、これまでのイベントでは特にこれと言って活用されず、一年に一度訪れる者の眼にはどう見ても「廃車展示場」の中の一線路にしか見えなかったものですが、今年はこの線路が熱かった! 小学生以下の子供を連れた家族連れが常に列を作り、待ち構える視線の奥には……黄色い保線用モーターカーに牽引された茶色く小粒なヤツが!!



 このトロッコをよ~く眺めてみますと、正真正銘の保線用ミニトロッコ台車に木製 (!) の台枠が載っており、その上に窓がなく掘っ立て小屋に近い (?) 風貌の車体が……(^^;)。秩父鉄道の社紋がドーンと輝いていなければ、正真正銘の人車軌道トロッコに近い雰囲気です (^o^)。そんな車両が棒連結器1本を頼りにゴロゴロと走るという光景に、思わず眼は点……(笑)。小柄な保線用モーターカーには、ウェイトとして古くなったコンクリート枕木が並んでいるのもいとをかし (^^;)。JR・民鉄を問わず、トロッコを名乗る車両は今日数多ありますが、ある意味で最もプリミティブな存在が一年に一度走ることになったということで、今後間違いなく広瀬川原名物として定着して行くことでしょう!
 なお、乗車にあたって運賃は徴収されませんが (太っ腹!)、小学生以下の子供とその親のみ乗車出来、所謂「大きなお友達」は眺めて撮るのみです (笑)。