
京都線特急の栄光の座を9300系に譲り渡した阪急6300系は、ふだん僅かに4連3本が嵐山線運用に就いており、全面更新されたデラックスな車内に「当面安泰か……素晴らしい!」と思う一方、すぐに始発から終点に着いてしまう低速の小さな旅には物足りなさを感じてしまうのは私だけでしょうか。王者の風格漂う6300系は、新幹線を横目に見ながら京都線を豪快に飛ばしてこそだろう……と思います。
しかし阪急は、そんなファン心理を見捨てることはないようで (^o^)、遊休車両となっていた6354Fが観光車両仕様に改造され、この春「京とれいん」としてデビューしたのは周知の通りです。もっとも、当初は専用のスジがなく、臨時列車に充当されるにとどまっていたようですが、去る14日に京都線ダイヤ改定が実施され、「京とれいん」は土曜休日1日4往復の快速特急運用で本格的な活躍を開始!
そんな6354F「京とれいん」は、本格運行最初の週末である14・15日には特製HMを装着し、沿線には撮り鉄が殺到し大変なことになっていたようですが、私はその1週間後・京都出張翌日である21日に京都線を訪れまして、HMが装着されない最初の週末を迎えた中、とりあえずのんびり・まったりと撮影する機会を得ました♪

まずは京都での宿泊先から市バスで四条大宮に出て、嵐電を今回は無視して阪急大宮駅に入って行きますと、ちょうどうまい具合に9300系の快速急行梅田行が到着~。9300系の車内インテリアは関東人からみて垂涎ものであること限りなく、こんな車両に置き換えられたのであれば6300系の引退も仕方ないよな……と思いつつ一路高槻市へ。さらに普通に乗り換え、いくつかの駅で今後の駅撮りに向けたロケハンを重ねつつ正雀へ向かったところ、ちょうど梅田発9:52の快速特急一発目に備えて6354Fが出庫して来るところでした。しかし……撮りづらい! (T_T) 超望遠で2枚目のようなアングルとするのが精一杯でありました (滝汗)。しかも、折悪しく1番ホームには大阪市交66系の回送列車が入線し、ホームと6354Fの間に割って入り目隠しする格好となってしまいましたので、6354Fの梅田行回送が出発するまで待機しているシーンをゆっくり撮影しようという目論見は崩壊……(号泣)。
その後は気を取り直し、河原町行きをどこでどう撮ろうか……と車内からロケハンし、新幹線をくぐった列車がグイッと勾配を登るアングルがなかなかダイナミックで好ましい上新庄にて待ち構えることにしました。この駅、通常の列車のカブられ率が非常に高く、折角のアングルなのに勿体ない……と歯ぎしりしまくりでありましたが (^^;)、ということは……フツーの特急の2分後に続行運転でやって来る「京とれいん」はダイヤ乱れがない限り割と安心して待っていられるのも確か。というわけで、艶やかな気品漂う6354Fの営業運転姿を完璧にゲット! (*^O^*)。京都らしさを演出するラッピングも金と銀の慎ましくも風流なデザインで、安心して撮影出来ますね……。
この日の撮影テーマは、琴電撮影の翌日という流れで「中型車三昧!」とし、そこで「阪急阪神グループ縦断!」を掲げてさらに西に移動しましたので (笑)、「京とれいん」初撮影はこの程度で済ませたのですが、今後沿線の撮り鉄が減って落ち着く中で撮り貯めて行くのを今から楽しみにしております (^O^)。