
気動車の話題が続いておりますので、忘れずに昨年夏のジャカルタでの記録をアップしておきましょう (まだかよ!という感じですが……^^;)。ジャカルタ市内では非常にレアなDC快速が通勤電車に混じって堂々と闊歩するというシーンです♪
ジャカルタ・コタからボゴールへ至る路線は東急8000系列をはじめとした日本中古電車が行き交う過密路線であり、終点のボゴールは高原に広がる緑と雨の小都会といった風情がありますが、ここから先、ボゴールからバンドゥンまでは、3000m級の火山の麓を縫って走る風光明媚な路線。その一部は災害でここ数年来不通となり、再開へ向けた工事も大詰めとなっているようですが、既に試運転も始まったと伝えられているものの果たしてどうなることやら (^^;)。この区間のうち、ボゴール~スカブミ間は一日一往復のみ日本製DC (1980年頃製造というあたりからして、キハ40のインドネシア輸出版と言っても良いでしょう) が「ブミグリス号」と名乗って運行されていますが、早朝にスカブミからボゴール行が、夕方にボゴールからスカブミ行が走るというトホホなダイヤですので、ジャカルタ滞在で乗り鉄・撮り鉄するには極めてハードルが高い存在であるのは何とも残念なところです。

しかし毎週土曜日に限って、そんな「ブミグリス」をお手軽に乗って撮って楽しむチャンスが待っています。このDCが日中留置されるボゴール電車区では気動車の保守点検はほとんど担当しておらず、各種メンテナンス・検査を行う際にはジャカルタ市内の二大機関区のひとつであるタナ・アバン機関区に運ぶ必要があることから、恐らくその送り込みとタナ・アバン市場 (東南アジア最大の服飾市場) へのお買い物列車を兼ねて、「ブミグリス」はボゴール~タナ・アバン間を延長運転! タナ・アバン行は朝8時過ぎにマンガライに現れまして、午後のスカブミ行は午後3時台にタナ・アバンを発車するようですが、これならタナ・アバン~ボゴール間の区間乗車であっても十分行きor帰りの電車の便は多数確保されています (ボゴールからタナ・アバンまで乗る場合には、マンガライを早朝に出るボゴール行きに乗らないと間に合いませんので、乗車は午後のスカブミ行の方がベター?)。
私はまだ乗ったわけではないのですが、基本的にボゴール~マンガライ間は快速として走り、途中はデポック以外ノンストップ (あるいはデポックも通過?) であるらしい……ということで、ドアを開けはなった車内でエンジンの激しい唸りを約1時間ほど楽しむという最高にワクワクする展開が待っています。とくに、タナ・アバン発の列車に乗れば、ボゴールまでひたすら登り、しかもボジョングデ~ボゴール間は結構過激な登りということで、次回訪問と土曜日が重なれば是非乗りたい♪と狙っているところです。