地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

西武新宿線・田の字窓2000系の魅力に染まる

2011-05-12 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 東日本大震災から2ヶ月。あれほどの出来事が起こったにもかかわらず、少しずつ日常を取り戻すための歩みが続けられていることは、一時JR・私鉄を問わず駅や車内から激減してしまった広告が再び増えているあたりからも感じられますが、日々小田急線を利用する中でこのような動きの嚆矢として非常に印象深かったのは、小田急と西武が共同で行った喫煙マナー啓発キャンペーン広告でした。まぁ恐らく……震災ショックで一旦華やかな(あるいは旅行など人間の欲求をそそる)広告が悉く消えてしまった中、あたかもテレビやラジオにおけるACジャパンの公益広告の如く、ぽっかり空いた穴をいち早く埋めるという意味もあったのだろうと思われますが、それにしても痛感されるのは小田急と西武の蜜月(?)ぶりであります。
 周知の通り、この両社は長年にわたり箱根での観光利権をめぐる骨肉の争いを続けてきたものですが、今やそのようなことをやっている時代ではない、共同で箱根の魅力を発掘し、さらには川越・秩父・江ノ島など沿線観光地の宣伝でも相互乗り入れを図りたい……と大胆に舵を切った結果、ここ数年は小田急の駅で西武沿線のPRを見かける機会が大いに増えました。そして改めて震災直後の啓発キャンペーンということで、普段なかなか西武沿線を訪れる機会がない(秩父訪問時に東飯能~西武秩父間を利用する程度 ^^;)典型的神奈川県民である私としても、これを機会にもっと西武とその沿線に注目してみたいものだなぁ~と思った次第です。



 そんなことは元々、西武秩父線で4000系の旅を楽しむ度に「是非いずれ中央・八高・川越・東武東上に囲まれた巨大なMy空白地帯=西武核心ゾーンを攻略し、西武の抵抗制御・界磁チョッパ車をしっかりと記録しなければ」と思っていたはずですが、結局多忙と、何のかの言って個人的な生活・活動圏と西武エリアが重ならないことにより後回しに……(汗)。しかしこの春から夏にかけて、西武新宿線まで歩いてすぐの所にある取引先に小まめに通うことになったことから(画像からどの辺りかバレバレですな ^^;)、いよいよ西武新宿線を本格的に撮る機会到来かな?と思いまして、先日用務の終了後ほど良く曇っていたことから沿線に繰り出し、田の字窓2000系撮影を楽しんだのでありました♪
 現在、恐らく圧倒的多数の西武ファンの方々は、激減の一途をたどる新101系の動向に注目されているのだろうと思いますが、個人的には勿論101系の雄壮な走行音に魅力を感じながらも、むしろより大きな魅力を感じるのは田の字窓2000系だったりします……(^^;)。何しろ貫通扉・田の字窓・グロベン・東急8500系に割と良く似たデンジャラスな走行音など……国鉄103系・東急8000系列・小田急顔車両に慣れ親しんできた一人の神奈川県民として、2000系のスペックはとても安心感や親しみが湧くように思うのですが、そんなひねくれ者は私だけでしょうか? (^^;
 というわけで、夕方のラッシュ本番を控えて続々とやって来る2000系を撮りまくり、出来れば幕車もゲット……と目論んでいたのですが、嗚呼……自分が山手線車内から眺める時には田の字2000系がジャンジャンやって来るというのに、こうしていざ線路脇に立つと、20000系や笑電といったどうでも良い (→好きな方には失礼) 車両ばかりとは一体……(-_-;;)。暗くなるまで40分ほど粘ったにもかかわらず、満足に田の字2000系を撮ったのはこの2カットのみとなりました (苦笑)。そこで、すっかり嫌気が差して駅に向かったところ、こういう時に限って前パンの新101系がやって来るという……(@_@)。まぁイキナリ思い通りに撮るのは甘い考えにつき、今後折に触れて訪ねて要研究ということでしょうか (笑)。