地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急長津田工場にデワ3043がいた頃

2012-04-05 00:00:00 | 事業用車両


 東急の新検測車・デヤ7500が風雪舞う真冬に長津田に到着してから早くも1ヶ月少々。時ならぬ嵐が襲ったのを経て、いつの間にか春本番となり、正式御披露目の日も次第に近づいていますね……。周知の通り、先月発売されたデヤ7500登場記念きっぷには、御披露目行事への抽籤参加権がプラスされており、ゲットした私も勿論応募したことは言うまでもありませんが……やはり天性のクジ運の悪さゆえハズレ……。当たられた方は是非楽しんで来て下さいね (棒読み)。
 というわけで、もう一方で気になるのは失業するデヤ7200・7290の今後ですが、出来れば恩田の入換機械の主力として再就職して欲しい……というのが素朴な恩田マニア共通の心情ではないでしょうか。デワ3043がちょこまかと動き回る光景は良かったなぁ……と。そこで、今は亡きデワ3043の現役時代画像のうち未アップだったものを引っ張り出してみました。



 戦前の名車である3450形の最後の生き残りであったデワ3043は、車齢70数年を経てボロボロの観がありましたが、最末期には屋根を中心に念入りな補修がなされたのみならず、車体もデヤと同様の派手な塗装に変わり、恩田を訪ねるファンをあっと驚かせたものです。それは同時に、恩田のスタッフの皆様がデワ3043を愛しておられたことのあらわれ……。
 そんなデワ3043、とくに天気の良い日に訪れますと、派手な塗装と釣掛の重低音のミスマッチが不思議にいとをかしく、見かけによらずキビキビと力強く入場車を牽引しまくっていたものです。とりわけ最末期はインドネシアへの移籍や長電・伊豆急への移籍が相次いだ頃で、いまデワが牽引している8000・8500は果たして定期検査なのか、はたまた移籍か、部品取り解体か……などと予想しながら撮影したのも懐かしい思い出です。
 今後、副都心線直通対応の終了とともに、東急が田園都市線の世代交代に力を入れ始め、8500系に大量の廃車が生じると予想される中、果たして彼らを恩田構内で最後にエスコートする役がアントであるのか、それともデヤ7200になってくれるのか……秘かに注目したいところです (やっぱ期待倒れで終わってしまうのでしょうか? 汗)
 ※1枚目の画像は、本線脇の柵の一部をレタッチで消しております。