地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ジャカルタ炎鉄録 (41) 東急8039F

2012-04-19 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 池多摩線の7910Fでステンレスシルバーまっさら姿が復活したというわけで、改めてひしひしと思い出すのは東横線8039F復活リバイバル急行の感動、そしてそれなりに長期にわたった銀色オンリー姿での通常運転の勇姿であります。池多摩線には急行というものが存在せず、ATCを装備しない7700系が今さら東横線や田園都市線で急行・快速運転できるとは到底思えませんので、8039Fで実施されたような真紅の急行サボを正面左側に掲げてのリバイバル急行を7910Fで実施することは恐らく望めないでしょう(いやその前に……東急は8000系さよなら運転のときを遥かに上回るデヤさよなら運転の際の人出に恐れをなし、大々的なイベント運転自体をやらないという可能性すら頭をよぎります -_-)。それだけに、8039Fのリバイバル急行は永遠に不滅の伝説的出来事として未来永劫語り継がれるのではないか?と予感しなくもありません。
 というわけで、断続的にご紹介して参りました2011年夏のジャカルタ撮り鉄記録もいよいよ終盤に突入、まさにその伝説の主役である東急8039Fの勇姿をどうぞ♪



 8039Fは一昨年の初夏に検査を受けて以来、青と黄色のカラーリングを纏っており、とりわけ正面は「覆面レスラー顔」(この表現は確か、元『JABOTABEK RAILNEWS』→現『Tokyo Railway Labyrinth』管理人でおられるYopie様が創始されたものであったはず)となっていますが、8039Fの覆面レスラー顔はラインが直線的で非常にシャープな印象となっています。8039Fは、もともと2003年頃に5050系の登場とともに真っ先に廃車となり、跡形もなく消え去る予定だったはずが、奇跡の検査によって不死鳥の如く蘇った時点で「伝説」を創始したことは未だ記憶に新しいところですが、その後この「8039F伝説」はリバイバル急行の主役となることによって大々的に補強され、さらにジャカルタ移籍後にはブルー濃淡の神秘的カラーリングとなることでますます輝きを増し、やがて色が変わりながらもジャカルタの東急8000系列の中で最もシャープなデザインを保っていることによって、今日まで連綿と受け継がれていると言えましょう。それゆえに、ジャカルタを訪れる全ての東急ファン(といってもその数はごく僅かですが……^^;)は8039Fがやって来れば誰もが狂喜せざるを得ず、躍進する大都会ジャカルタの様々な風景と、経済発展の一端を担って日々ラッシュ輸送に邁進する8039Fの麗姿をどう組み合わせて表現するかに心を砕かずにはいられないのです……(*^^*)。
 しかし、時の流れは実に早いもので、間もなく8039Fは検査期限を迎えることになります。既にジャカルタの東急8000系列の標準色となったこのカラーリングを、8039Fは入場後も果たしてそのまま保つことになるのでしょうか? あるいは、かりに帯色が変わるとしても、女性専用車ド派手ラッピングを施されずに引き続き伝説の主、いや「神」にふさわしい尊厳ある姿であり続けることが出来るのでしょうか? 既に8007Fや8604F (そしてJALITA8613F) がド派手ラッピングとなっているだけに、非常に気になるところです……。ちなみに、昨年夏の訪問時には8007Fは入場中につき全く撮影出来ませんでしたので、今連載でのご紹介は省略させて頂きます (^^;)。