
先月下旬に開催された伊豆箱根鉄道駿豆線の大場車庫撮影会は、本来引退を目前に控えた復活赤電1100系を主役に据えていたはずでしたが、気が付いてみれば、これまた最高に貴重な凸型電機であるED32・ED33がいつのまにか主役の座を乗っ取ってしまいました (笑)。この撮影会は、担当者の皆様のご厚情により、参加者のちょっとしたリクエストを受けていろいろと車両を動かして下さったのですが、その最大の目玉となったのは、ED32+大雄山線5004Fのド順光編成!! (*^O^*) 5004Fの出場・甲種輸送を控え、既にこの編成が組まれていたところ、参加者の「クラの中のED32も是非撮りたい」という要望を受けて編成まるごと動く旨がアナウンスされると、参加者一同から感動のどよめきが……(笑)。ふだんは甲種輸送時に一瞬撮影するのみで、大場車庫の構内で撮影することなど夢のまた夢……と思われるシーンが、こうして抜けるような青空をバックに展開しているのですから、これを撮影出来ただけでもわざわざ大場に来た甲斐があるというものでしょう!

しかし、感動のシーンはこれだけではありませんでした! 赤電と並べられていたED33+工臨用超骨董品貨車を動かして、しばらく赤電単独の編成写真を撮影出来るようにする配慮がなされたのですが、赤電は折からのドピーカンに伴い完全な逆光になってしまいましたので、必ずしも写欲が沸騰というほどでもなく (^^;)、むしろ側面に光が当たっているED33+貨車編成の単独シーンがにわかに実現したことの方がはるかに嬉しさ大爆発です (笑)。
ふだん大場工場手前の側線に放置されているボロ貨車群は、そもそも華奢でヘロヘロ過ぎる風貌だけに「果たして本当に動くのか? 引っ張った瞬間にバラバラになるのではないか……?」という不謹慎な疑問すら湧いてきますし (汗)、そんな貨車が白昼堂々、最高速度80km/h前後で飛ばしまくっている高性能電車群と伍してスジに乗ることが出来るとは到底思えません。したがって、夜間のみの出番と思われる工臨の姿を日中に撮影することは夢のまた夢でしたが、いまこうしてED33がパンタを上げ、しかもヘロヘロ貨車もちゃんとまともに転がる光景を目の当たりにすることが出来たとは……!!
というわけで、500円の入場料は余りにも安過ぎて最高にお腹いっぱい♪ こういう有料形式により、アットホームな雰囲気と臨機応変な対応で大満足な企画が実現したのは、まさに大場スタッフの皆様の創意とご尽力のたまものであり、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m そして、今後より多くの鉄道会社が「金はドンドン出すのでこんなまったりと楽しめるファン向け撮影会を是非!」というニーズに応えて下さればなぁ……と思う次第です。