地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京都の消えゆく緑電 (2) 宇治線2600系新色

2012-04-15 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 昨日はついに京阪の新車13000系が特別列車を皮切りに営業運転を開始したようですが、当面の投入対象である宇治線は日中4運用で回せるという小規模路線ですので、これから2本目・3本目が入ると、一気にこれまでの2600系天国は過去のものになって行くのでしょう……(T_T)。13000系は新3000系譲りの贅沢な内外装を誇る京阪期待の新世代通勤車ですので、1300系 (是非乗って撮りたかった車両のひとつですが、さぁこれからという中1の頃に廃車になってしまいましたので、結局縁がなかったという……泣)の時代以来(あるいはそれ以前から?)一貫して古参車の最後の舞台であった宇治線に最初に投入されるということで、宇治線利用者はさぞかし溜飲を下げていることでしょう。あ、そういえば今や交野線専用車となった10000系というのもありましたなぁ……(^^;)。



 とはいえ、宇治線に行きさえすればいつでも2600系にありつけると安心していた遠来の人間にとっては、これでまた一つ楽園が消えて行くことを意味します (号泣)。というわけで、先月の京都出張撮り鉄にあたっては、宇治線からの2600系撤退が静かに、しかし確実に迫っていることを踏まえ、奈良線103系~宇治線2600系という緑系塗装の電車を訪ねて回ったという次第です。13000系が運行を始めれば、宇治線は2600系狙いのヲタが殺到することは明らかですが、この日はJRダイヤ改正の前日につき、まず間違いなく宇治線には誰も来ないだろうと読みまして……(^^;)。そこで実際に、黄檗にて103系から下車したのちトロトロと古い街並みを歩いて撮影地に向かったところ、よっしゃー!順光なのに誰もいない! (^O^) 春分も近づき、午後の斜光線もようやく柔らかみを帯びている中、「まだまだ走れるぞ!」とばかりにやって来る2600系の「新色+エラ状の転落防止柵受け装備顔」を撮影するにつけ、「嗚呼来て良かった!」と思ったのでした。