地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

西武新101系・池袋線の前パン旧塗装

2012-04-28 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日、いつもお世話になっております「きえふにいさん」様が大学時代に所属されていた写真部のOB有志による作品展が都内某所で開催されまして、私も御案内を頂いたことから少々拝見してきたのですが、なにぶん私は写真歴29年になるくせにこの手のギャラリー展示には全然行ったことがなく、もっぱら自己流撮り鉄で満足しているだけの視野の狭さですので (滝汗)、様々なテーマと技法で撮影され、様々な印画紙やプリント用紙に出力された作品がズラリと並んでいる光景に、いろいろと見開かされるところがありました。まぁ~何と申しましても、デジタル化とそれに対応したレンズ解像力の向上は凄まじく、風景写真の微細さや鮮やかさには驚愕のひとことです。しかし逆に、誰の目にもキレイになりすぎて、没個性的な単なる「画像」に過ぎなくなってしまう可能性も何となく見えてくるわけでして、改めて「一瞬を切り取る一枚に込めたメッセージや撮影者のハートの《温度》」のようなものが問われているのではないかと愚考した次第です。この点、暮れなずむ風景の中に愛すべき存在を配したきえふにいさん様の御作品はほのぼのとしたやすらぎを見る者に与えていましたし、モノクロプリントやアスティア調の淡白な色彩によるポートレートなど、色情報としては突出していないからこそむしろ見る者の想像力をかき立てる作品に圧倒的な存在感を感じた次第です。
 うーん、こうしてナマの大延ばしプリントを眺めていますと、自分もたまにはこんな写真撮ってみたい!と思うものですが,結局時間がないので単純に列車を撮って喜んでいるばかりなのですよね~(^^;)。そもそも、こんな編成写真ばかり撮っている人間に、奥の深い作品の数々を論評し写真論をグダグダと書き連ねる資格もないということで、駄文の限りで大変失礼しました (汗)。



 というわけで、きえふにいさん様がお住まいの路線である西武の、最も気に入っておられる車両である新101系をアップしてみましょう~。今回のリバイバル旧塗装画像は、近所に毎週1回用務で通っていた昨年の初夏、夕方早めに仕事が終わった後でトコトコと踏切まで歩いて行って撮影したものですが、「この時間のこの列車が新101系の限定運用である」ということを全く知らず、単純に「折角西武池袋線のすぐそばで仕事をしている以上、個人的に手薄だった西武をもっと記録しておきたい」と思い立ってのものでしたので、踏切に到着して割とすぐにリバイバル旧塗装がやって来たときには本当に飛び上がるほど嬉しかったですね~(笑)。2枚とも随分カツカツで、お世辞にも作品とは言えないレベルですが……まぁ良いのです、とにかく記録出来れば (^^;)。
 そんな西武101系、言うまでもなく山男として生を享けたことから、非常に重厚な走行音が魅力でして、101系or新101系として乗るときも、あるいは機器流用車である4000系やNRAで乗るときも、趣味的に充実したものを感じておりますが、新101系につきましては長年どうもイマイチ顔の表情に馴染めないものを感じておりました。何でド真ん中でバックリと割れているのか……と (^^;)。とは言え、最近は秩父に出かけるごとに6000系ですっかり見慣れたことと、最近の新型車両の数々や○トーカなどと比べたらはるかに柔和な表情に感じられることから、新101系も趣味的にストライクな車両となりました (笑)。とくにブツ2編成の前パン姿はメロメロです……(*^^*)。
 今や新101系の池袋口での運用は残り1編成となり、いよいよ危機的な状況となっているようですが、今年もまた上半期は同じ事業所に毎週1回通うようになり、したがって西武線にもすぐに歩いて行けることから、せめて何とかもう1回くらいは新101系前パン10連の勇姿を拝めないものかと期待しているところです。いっぽう、昨年KATOで西武新101系の現行標準塗装バージョンが発売された際には思わずゲットしてしまいましたが、今後は旧塗装バージョンも再生産して頂けないものか……と期待せずにはいられません(あぁ金が……^^;)。