地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (1) JRC311系

2012-05-10 00:00:00 | JR発足後の車両


 昨日は私鉄版311系 (?) をアップしましたので、今日は本家本元のJRC311系をアップしてみましょう。それとともに、早くも約20日前の話となってしまった名古屋近辺周遊の記録をスタートさせたく存じます。
 詳論するまでもなく311系は、JRCの発足間もない1989年、豊橋~名古屋~岐阜間の都市間輸送の大部分を名鉄が占めていた状況を挽回するべく、211系をベースとした新快速用・全席豪華転クロ装備車として製作された車両です。とくに個人的には、貧乏大学生だった頃、18きっぷで東海道を往来する際に登場ほやほやの311系に当たると、まさに宝くじに当たったような嬉しさを覚えたものです……(笑)。もちろん、鋼製で抵抗制御である117系の方がマニアックなはずですが、当時は「個人的非鉄の10年間」で、フツーに新しくキレイで快適な車両であれば問答無用にウェルカム♪という感じでした。



 そんな311系も、早いもので既に登場から20年が過ぎてしまい……もっぱら東海道線の普通列車専用に成り下がっていることにショックを受けます。笠寺行きに至っては、非常にマニアックな行き先表示に飛び上がるほどの嬉しさを感じる一方、これは311系の持ち場に相応しくないだろう……とも思うわけです。「通勤と旅行の両方に適した、かくも快適で安定した乗り心地の車両を、散々優等列車に抜かれまくりな鈍足鈍行に使うとは一体どういう了見なのか……使い道に困っているのであれば首都圏にくれ! または静岡地区快速列車に起用プリーズ!」と思うのですが、このようなデラックス車両でも容赦なく普通列車専用に出来てしまうところがJRCの余裕というものかも知れません。そして「静岡地区は2・3連が基本で、4連は静岡地区では使いづらい。急ぎたければ新幹線をどうぞ」と言われるのがオチということで……(^^; →そういえばここ10年ほど、「18きっぷで地獄の静岡大横断」をそもそも全くやったことがありません。カネがなければヒマがあり、カネが貯まればヒマはなく……苦笑)。
 それにしても、東海道線東京口では今週末の臨時イベント急行を以て211系が完全に離脱するとのことですが、個人的には東海道線東京口211系には全然思い入れがなかったりします……。これに対し、211系の派生形態であるはずの311系や213系は大好きです♪ 何なのだこの差は (笑)。まぁ要は、東京口211系はセミクロス編成とオールロング編成の落差が激しすぎ、オールロング編成が来ると最高にムッとする機会が多かったということで……(むしろE231が来る方が遥かにマシだと思います。ボックスシートの位置が決まっていますので)。そして、静岡以西および暴走房総地区のロングシート211系に「つまんね……」という感情しか抱かないことが、総合的に211系の印象を損ねているということでしょうか (すごい偏見 ^^;)。