
日本の夏は節電の夏。しかし、先日関西にて出張ついで鉄をしたところ、全ての電車において蛍光灯が全て煌々と光っており、駅も「節電中」と言いながら結構明るいことから、まぁ関東からみれば誠に切迫感なき別世界のようです(自分の得点を狙って見解がころころ変わる某市長からして緊張感がありませんので仕方がないか)。とはいえ、実際に電気が不足すればそんな余裕はなくなるはずですので、既に間引き運転の構想がちらほらと出て来ているとか。とくにJRWの場合、あれだけ国鉄型車両が長年走っていながら、実はいつの間にか223・225系の集中的な量産により、手持ちの車両における国鉄型車両の比率は大阪近辺に限れば相当下がっていますので、電気を食う103系は日中出さないことも不可能ではないように思われます。そしてこの際、大阪環状線近辺に姿を現す103系を全廃に追い込もうという経営判断がなされるとしてもおかしくありません。

そこで、今回の関西出張撮り鉄にあたっては、大阪でも既に相当減った103系を撮っておくのも今のうちではないか……と思いまして、早朝の「のぞみ99号」で大阪に乗り込んだのちブラブラと撮り歩いてみました。天気が非常に悪かったのですが(先月の名古屋近辺撮り鉄といい、たまに時間を確保して遠征撮り鉄するときに限って天気が悪いという……T_T)、逆に光線は完全にフラットで、この時期特有の強烈な紫外線も少ないということで、悪天候時の強力な兵器であるEOS 5D MarkⅡをフルに活用して、最後の活躍と呼びうる状況に入った103系の勇姿にシビれた次第です。
まずは、関西線の区間快速として環状線内に乗り入れて来る奈良のウグイス8連を……。個人的に奈良のウグイスは、京都出張ついでに奈良線4連をのんびり・まったりと楽しむことが多いのですが、前にも記しました通り、既に奈良線日中普通電車の一部の運用に221系が進出している通り、それなりの本数があった奈良区の103系もいよいよ先行きが不透明であるように思われます。しかし、リンク頂いております『Asian Railway Plaza』様にて詳しくレポートされている通り、朝方関西線から乗り入れて来たのち環状線を2周半して森ノ宮で昼寝をする103系8連の運用は見事に残っており、今やオレンジバーミリオンの環状線103・201系よりもヘタをすると221~225系の方が頻繁にやって来るのではないか?とすら思えるほどの状況の中、圧倒的にレアな存在感を沿線に振りまいているように思われます。うーん、天気が悪いため、この時期であれば余裕で順光撮影可能な1枚目のカット(@撮影名所福島)が暗い感じになってしまったのは残念ですが(要リベンジですな・・・)、2枚目のカットは逆に橋脚の鋼体の影が車体に落ちることがなく、八百八橋とも呼ばれる大阪らしい光景で記録出来ましたのでまぁ良しとします (^^;)。