TOMIXの超限定版・ハイグレード東急青ガエル5000系の発売をよそに、ついつい出来心で組んでしまったGM板キット……。とにかく年代物の(?)金型で、複雑な曲線のつなぎ目同士を接着することから、どれだけ細心の注意を払って作業をしようとも、他の板キットと比較して格段にズレが生じやすく、1両組んで隙間を瞬着やパテで埋め、ヤスリをかけるだけでもヘロヘロになるのが正直なところだったはず……。しかし、いざ試しに色を吹いてみたところ、何やら非常に良い感じになってしまいました (笑)。これほどヤスリがけの苦心惨憺が報われた気分になるのは、流電クモハ52、及びクモハ52先頭部分を流用した撫順ジテを作ったときと全く同様でありまして、何やらナチュラルハイな気分になれます (^^;)。というわけでもう1両、クハ5150を組んで塗ってみたところ、2両揃ってますます良い気分に……(爆)。
しかし気が付いてもみれば、クハ5150は僅か5両しか製造されなかった付属2連用車両ですので、この2両だけで他の手持ち東急車と並べて遊ぶというのは少々ムリがあることになります。そこで「ええい、この際6連作っちゃる!」というわけで、さらにデハ5000×2、デハ5100×1、サハ5350×1が増殖しました (滝汗)。但し、とりあえず接着剤で組み合わせ、大まかに継ぎ目をヤスったに留まっていますので、細かいパテ埋め・瞬着塗り→表面仕上げはまだまだ先の話です。なお、中間車を2両製作し、うち1両=デハ5100に鉄コレ動力挿入工事を施工しましたが、そもそも板キットから中間車を製作するためには側面・屋根ともども切り接ぎが必要であり、しかも切り接ぎ用パーツと本体を接着すると相当の段差が生じるため、その都度削りすぎないかどうかハラハラしながらヤスるという過酷な作業が待ち受けていました (>_<)。
動力挿入も、そもそもGM製動力を入れる場合ですら、側面底部を1mmほど削るべしと説明書に記されているという、何とも激しく「各自工夫のこと」精神を要求されるものとなっており、およそ初心者フレンドリーではないとしか言い様がありませんので、鉄コレ動力挿入はまさに超!自己責任。底部の幅を2mmほど広げるために、何度もノギスで図ったり鉄コレ動力を合わせたり……地獄のヤスリ道場という感じでありました。それでも、他のGM台車を履かせる車両と車高を合わせるための微調整を行い、最後にツメとなるプラ板を接着し、乾燥を経て鉄コレ動力をカチッとはめますと、ををっ!何とも見事な仕上がりとなりました♪ ちなみに、動力はTM-06の本体にTM-07の動力台車を組み合わせ、軸距を実感的なものにしております。レリーフはGMのTS-301台車を1両分つぶすしかなさそうです。
ともあれ、微細すぎる作業にヒーヒー言いながらもこうして青ガエルが増殖するさまを机上で眺めていますと、何やら苦しみの末の快感を自ら求めているようなM的感覚に襲われますなぁ……。シコシコシコシコ……ケロケロケロケロ……そんな感じです (^^;)。