地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (2) JRC117系!

2012-05-14 00:00:00 | 国鉄型車両


 天下の東海道線の東端部においては211系がついに昨日を以て全面撤退したということで、ついこの間デビューしたばかりの新型車両がもう中古扱いかよ……と呆然とするばかりですが、全編成ステンレス製・界磁添加励磁制御の車両ですらそうなってしまう以上、中京エリアで国鉄末期に何とか名鉄に対抗したいという願望とともに登場した117系が凋落してしまうのはある意味当然の展開なのかも知れません。東海の117系はついこの間まで、日中運用こそほとんどなくなってはいたものの(大垣~米原間でやってましたっけ?)、本数そのものはそれなりに存置され、昼間新幹線で豊橋を通るたびに117系が数本昼寝しているという壮観な光景が展開していたものですが、今春のダイヤ改正実施までに313系5000番台が大量に増備された結果、117系は立て続けに脱落……。現在では平日ダイヤに限り、4+4の8連が4運用残るのみとなりました。



 そこで先月の名古屋撮り鉄では、撮ろう撮ろうと思いながらも長らく撮りそびれていた117系を、大して注目が集まっていないうちに撮っておこうと思いまして、一連の周遊メニューの一番最初に組み込んだのでした。まずは朝1番の「のぞみ99号」で名古屋に到着し、太閤口のコインロッカーにキャリーバッグや着替えなどを突っ込んだのち、7時38分発の豊橋行313系にギリギリセーフで乗り込み……すぐ1本後にやって来た新快速・岡崎行をゲット成功!!(*^^*) 今や117系が新快速幕を出すのは、1日1回この列車のみということで、何気に非常に貴重です。
 残りの3運用は、米原・大垣方面から快速として金山まで来たのち熱田で昼寝。そして夕方の輸送力列車として下った後、すぐに一日のお勤めを終えて大垣や米原で寝てしまうという、一時期の京急2000形もビックリな勿体ない使われ方をされているようです。というわけで、累積の走行距離が大して延びないことから、余裕で長生きとなることを期待したいものですが、そもそもJRCは近い将来国鉄時代に製造された抵抗制御車を全廃すると明言しているそうで、既に119系がその波に呑まれていった以上、この117系の使われ方も延命のためではなくあくまで廃車前提・代替車両増備待ちと解するより他にはないのでしょうか。
 ちなみに、4連1編成で復活した茶帯・関西急行色は、総じて大垣方に連結されることが多いようで、私も今回は撮影出来ませんでした (T_T)。まぁ、117系関西急行色は、今でも辛うじて湖西線で見られますので良いかなぁ……と (^^;