地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ハノイの路線バスに乗って撮る

2012-07-16 00:00:00 | アジア諸国の路線バス


 東急といえば、最近公式HPを見ておりますと、いよいよベトナムにおける事業展開が本格化しつつあるようで、既にホーチミン市(城舗胡志明)から近郊のビンズオン(平陽)省都トゥーダウモット(土龍木)まで都市近郊鉄道を建設するべく、日本の他の対外援助関係諸機関・コンサルタント会社とともに動き出していることが報じられています。そしてこのたび公式HPにおいて、ビンズオン省での多摩田園都市的発想による都市経営推進のため、現地省営投資会社とともに合弁会社を設立し、ベッドタウン交通の要となるバス事業を展開してゆく旨が明らかにされています。う~む、東急の中古電車がベトナムの田園都市線を快走するかも知れないという展開が正夢になるわけで (あるいは完全新造かも知れませんが、その場合は新5000系のベトナムバージョンかも。……円借款で既に計画が進むホーチミン市都市鉄道の地下駅構想図を見てみますと、そのまんまE233系中央線が描かれていたりしますので。汗)、これはこれは何とも楽しみなことですね……。



 とくに、電車はさておきバスに眼を転じてみますと、右側通行のベトナムでは日本中古車がほぼ皆無に等しく、ハノイあたりの路線バスはほぼウリナラ (笑) 韓国の中古や、最初から大宇・現代あたりで製作した新車が幅を効かせていますので……せっかくベトナムの交通インフラにおける日本の援助比率が高いものである以上、そこを走る路線バスも日本的なデザインであって欲しいものです (まぁ、ベトナムは現在所謂韓流なるものが全開ということもあり仕方がないのですが)。そこで、このような大がかりな計画とともに、せめて台湾などと同じように、日本製のシャーシ+現地製ボディという組み合わせの車両が増えていって欲しい……と思います。
 もっとも韓国のバスも、そもそも日本が技術援助してやったからこそ現在の姿があるのも事実。デザイン的にも最近の中国製の奇っ怪な車体と比べればはるかに穏健な印象ですし、都会から田舎まで行き先をデカデカと掲げながら縦横無尽に走り回る姿はそれなりに興趣をそそられますので、そんな韓国の路線バスを見慣れた方でしたら、ハノイのバスシーンは必ずや面白いものに感じられることでしょう (中古車ですとドアに자동문と書かれていますし ^^;)。現在、新車からLED化が進みつつありますので、行先プリントを貼ったバスを記録するのは今のうち……。
 そんなハノイのバス、一見さんの観光客には敷居が高いのは万国共通ですが、運賃が3,000~5,000ドンと安く (均一運賃で、郊外と市内を結び距離が長い路線に乗ると高い)、冷房もキンキンに効いていることが多く、系統と運行区間が大きく掲げられていますので、バス案内が付属した市内地図をゲットしさえすれば非常に利用価値が高いと言えます。少なくとも、ジャカルタの一般のバスよりは全然分かりやすく快適でした♪ 私も到着の翌日には、国鉄の列車本数が少なすぎて市内移動に使えないため、さっそくバスのお世話になりました (タクシー乗れよって。笑)。


 ウリナラ (笑) 製とはいえ、上下分割ドア窓車が来ると嬉しいものですね。
 デカい広告つきであるのと、バイク被りが惜しい……。
 ちなみに、バスの右側には人々を見下ろす列寧先生の像が (爆)。



 LED&デカい3扉装備の新鋭車が、夕方の凄まじい渋滞に巻かれて立ち往生。
 急ぎたいヤツがバイクに→バイクで道が埋まる→さらに大渋滞の悪循環 (汗
 一刻も早い円借款での都市鉄道完成が待たれます……。