地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山新港をめぐる旅 (2) 万葉線猫電デ7073

2013-08-20 00:00:00 | 路面電車


 かつての富山地鉄射水線を分断した富山新港の県営無料渡船に乗り「う~む、折角のインターアーバンを切断したとは恨めしい港よのぅ……しかしこの長閑で超まったりとした雰囲気といい、見事な吊り橋の大展望といい、渡船が貸切状態であることといい、何かマジ最高!!」などと矛盾したことを考えておりますと、あっという間に対岸の越ノ潟に到着! 勿論、ここから万葉線に乗るわけですが、夏空の下で船着き場と行き止まりの線路の組み合わせを目の当たりにしますと「遠来の鉄ヲタが万葉線に初めて乗るにあたり、高岡からではなく越ノ潟から乗るヤツは他にまずいないだろう。フッ……何事もひねくれ者な俺様の本領発揮さ♪」などという馬鹿馬鹿しい虚栄心が頭の中を駆けめぐろうというものです (訪れた日は富山の最高気温36度ということで脳味噌が逝っております。笑)。
 とはいえ、遠路はるばるここまで来てすぐに乗るのは勿体ないわけで、しかもどうせ乗るならMRLVではなく釣掛デ7070に乗りたいというもの。そこで、デ7070が来るまでしばし撮り鉄に興じることにしたのですが、そういえば万葉線についての下調べをロクにしておらず (滝汗)、MLRVが今や何本まで増えたのか、日中デ7070がどれだけ動いているのか見当もつきません (^^;)。下手をしますと、デ7070が来るまで延々と待たされることに……。



 しっかーし!この日は最高にラッキーでした! お目当ての猫電・デ7073が2発目で早速御登場!! そもそも昔はラッピングやイラスト車両といえば即座に拒否反応であった私にとって、この猫電も当然眼中にない存在でしたが、その後時は移り、世も移るにつれ……贅沢は言っていられなくなったと申しますか、創意工夫にあふれたラッピングorイラスト車両なら結構良いかな♪という気分になって来たのであります。まぁある意味、○トーカへの強烈な拒否反応の裏返しなのかも知れませんが……。ちなみに、個人的にはペット趣味はございませんので、犬でも猫でもどちらでも構いません。猫でしたら……白猫でも黒猫でも鼠を捕る猫ならみな良い猫だ (by 豊葦原瑞穂国の新幹線に乗って腰を抜かし、この速度に学んで改革開放を断行せよ!と焦ったアダシクニのコンチャン党大ボス) と思うわけです、はい。
 をっと話題が脱線してしまいました。とりあえず猫電をバッチリ撮影したことに満足し、さていよいよ釣掛を……と思い車内へ。江ノ電305Fと同じような、昭和30年代気質のバス窓車内は本当に落ち着きますね……(*^^*)。
 そして、猫電の印象に劣らずナイスな印象を抱いたのが、偶然この猫電に乗務していたくノ一運転士氏! 小銭を用意しようと思い、発車待ちの時間に両替を申し出たところ、私のことを遠来のヲタとみてサービストーク全開♪ 今や非常に貴重な (?) 手動両替機の説明付き実演をはじめ、「万葉線祭りは是非来て下さいね~」「米島口の事務所ではグッズも売っていますよ♪」などなど……とくに後者につきましては、言われなければ全く知らないままでしたが、教えて頂いたおかげで「MLRVドラ電クリアファイル」(ドラえもん世代にはマジツボ!) をゲット! (笑) その後発車後も、確実な運転動作に加えて指差称呼もキビキビバッチリ! 何となく名鉄揖斐線を思い出すような雰囲気で懐かしさが炸裂する鉄道線区間にて釣掛の雄叫びを楽しんだのと並んで、くノ一運転士氏の存在もあって非常に印象的な万葉線初乗車となったのでした☆
 それにしても……気のせいかも知れませんが、富山県人は総じてヨソ者に対してフレンドリーな度合いが強いような気がします。恐らく富山の薬売りの伝統からして、行商活動及び彼らが持って帰ってきた土産話を通じ、日常的に外の世界にアンテナを張っていたからなのでしょうか??