地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

LJ名鉄3800系板キットをフリー化する

2013-08-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 夏のヘンテコフリーランス第4弾……リトルジャパンの名鉄3800系板キットをフリーランスにした愚昧な一品をアップしてみます (滝汗)。個人的にはこのブツ、板キットに手を染め始めた4年数ヶ月前、煙草臭すぎて出来れば行きたくないG○下○沢店にて塗装済み板キットとして売られているのを発見し、「名鉄AL車をどんどん揃えたいよなぁ~」と思って手を出した一品であります。しかしその後、鉄コレ第14弾から名鉄3800系を作ったため、結局作るあてもなく放置……(滝汗)。
 しかもそもそも後から考えてみますと、塗装済み板キットというのは意外と厄介なものだったりします。何のかの言ってランナーから切り離して「バリ」を削り取る際、塗装された部分にも影響が及んでしまうものですし、セメント接着剤で接合する際に塗料が剥げるという根本的な問題が……(@@)。そしてこの3800系塗装済みキットに関して申しますと、車内まで真っ赤っかに染まっているというのも不自然の極み! 結局、自分でシコシコとマスキングを施して塗ることにこそ、板キットいじりの醍醐味があると思うのです (まだ板キットに手を出して5年しか経っていないドシロートが、よくもまぁ悟ったような口ぶりを……滝汗)。
 


 何はさておき、こうしてリトルジャパンの塗装済み名鉄3800系は放置が続いたのですが、数ヶ月前「作るつもりが全く作らずにたまってしまったキット在庫」(汗) を整理整頓していた際にふと眼に入りました。そこで、これを使って「如何にも垢抜けずダサい雰囲気の地方私鉄電車」でも作ってやろうか、という妄想が沸々と……(^^;)。実際、この板キットを改めて仔細に眺めてみますと、やけに深い幕板部分は実車と比べて鈍重なムードを醸し出しまくりですし、それが鉄コレ第14弾改造名鉄3800系との混結を困難にしているような気が……。だからこそなおさら、この板キットは味付けを楽しむフリーランス向きだと思われるのですが、単にそのまま組むだけでは依然として名鉄っぽさが強いことも否めません。そこで、

(1) ガイコツテールを切除して、接着剤で非運転台側の妻面にお手軽移植し、貫通扉の古臭い雰囲気を前面に押し出したマスクとする。
(2) LJ名鉄3800系板キットとほぼ同じ側面高となるGM73系板キットのドア部分を切り接ぎ移植し、「如何にも後から3扉化してダサい電車にしました」という雰囲気を盛り上げる。なお、切り接いだ車体の長さは本来の3800系板キットと完全に同一とすることで、屋根が完全無調整ですんなりとはまるようにする。増設ドアの両側は戸袋窓無しで相当不格好であり、ドアの高さも両端とは全然異なるものの、それもまたダサい改造らしさを盛り上げるためのチャームポイントとする (確か名鉄AL車はステップがあったはず……しかし増設ドアはステップ省略ということで ^^;)。ウィンドシルは改めて極薄プラ線を使って貼り直す。
(3) 単純に付属の床板と組み合わせると、上述の通り幕板部分の深さもあって大幅に腰高な印象となる。そこで、下回りは鉄コレ動力or台枠対応とし、車体側に貼る鉄コレ台枠受けプラ棒の位置を調節することで車高を0.数ミリほど下げる。

 こ~んな感じでモハとクハを1両ずつ製作し、とりあえず最近気に入っている富山地鉄戦前製車両風ツートンを塗ってみました。むふ~ん、良い感じ♪ 
 そもそも14760形の増備によって全廃された富山地鉄の戦前製車両軍団は、結構個性派揃いではあるのですが、主に2扉車で占められている中に1両だけ存在する3扉車・モハ10055の存在にインスパイアされまして……。もちろん、モハ10055の実車は、今回製作したフリーランス車両とはかなり異なる部分があります。とくに窓配置は……中央の扉の両側が埋められていないのは勿論のこと、運転台の直後に超!細い二段窓があるという濃いぃ風貌です。したがって、何をどう頑張っても個人の力ではこの車両をつくることは至難の業。しかし、幕板が広い3扉二段窓車の鈍重な雰囲気を似せることは可能なのではないのか……ということです (^^;)。結果的にみまして、鉄コレ14弾流用車と並べても味わい深いのではないか……と完全に超自己マン (爆)。富山地鉄久々の3扉以上の車両である東急8590の登場 (果たして形式名は……?!) を勝手に祝うという意味もありますし (^^;;;)。
 う~ん、やっぱ久しぶりの板キットいじりは楽しいなぁ……と。もっとも、他にもGM73系御殿場線やら、社会主義日本エレクトリーチカなど、まだ未完成であることをすぐに思い出し (後者に至っては1年放置 -o-;)、途方もない気分にも陥らざるを得ないのですが (大体出来上がっているのですが、細かい仕上げが面倒臭かったりするのです。滝汗)。