地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

バンコク近郊大周遊 (4) バーンレーム駅

2013-08-23 00:00:00 | タイの鉄道


 マハーチャイ駅のバンコク寄り側線に放置された日本製DCの廃車体を激写したあとは、朝っぱらから売った買ったの喧噪が展開されまくっている商店街を通り、対岸のバーンレームに向かう渡船埠頭にやって参りました。チャリンコやバイクもそのまま乗れる実用的な渡し船の船賃は3Bという安さ♪ 暑期の猛烈な暑さに街全体が包まれる中、渡船の上だけは微かな川風で辛うじて涼味を感じられます……。川面には結構デカく派手な漁船が多数浮かび日々大漁の様子で何よりですが、7月末の『朝日新聞』で目にしたところによると、東南アジアの経済発展の旗手であるタイではタイ人の若者が漁業に就業したがらず、漁業の圧倒的な担い手は既にミャンマー人の出稼ぎ労働者となっており、マハーチャイのタイ人人口約5万人に対し、ミャンマー人の人口が20万とか……。そして、もし今後ミャンマーが一気に経済発展し、タイなど外国に低賃金労働者を出さないようになれば、マハーチャイの漁業は人出が枯渇し一気に破滅的な打撃を蒙るのだとか……



 というわけで、明日ミャンマーへ向かうという前日に、そんなタイ・ミャンマー関係の一面を垣間見てしまったわけですが、訪問の時点ではそんなことに気づかず (汗)、魚介類を加工する工場や問屋が並ぶもののマハーチャイに比べれば圧倒的に静かなバーンレームの街を歩き、街外れにあるメークロン線の駅に到着! 街外れに向かうほど、本当にこの先に駅があるのか……というナゾな雰囲気が深まりますが、まぁ川から出来るだけ離れないように道を選べば誰でも到達できるでしょう。一応、毎日4往復の列車発着に合わせて、駅付属の桟橋に渡船が着くようですが、そもそもタイ語が分からん私にとって (字を必死に覚えたもののもう忘れた……^^;) マハーチャイからどの船に乗れば直接鉄道桟橋に着けるか分かりませんし、そんな船に合わせていたら貴重な到着シーン撮影も出来ません。
 だからこそ、メークロンからの列車が到着する10時頃よりも十二分に余裕をとり、9時半過ぎにバーンレーム駅に到着したのですが……列車が来ない間の駅構内は駅事務室と売店を除き人影もなく実にのどか過ぎ……。そして、予備車が2両ほど放置されており、何とも言えないローカル線旅情を醸し出していました。では、行き止まりの一本線でどうやって車両交換をするのか?……答えは簡単、少々メークロン寄りに枝側線がありますので、それを活用するようです。


 アヒル様のお通り~ガァガァ (笑)。



 重整備などのための車両の搬入・搬出はこれを使用?
 それにしても、これが本線とは到底思えん……(汗)。



 これだけですとイベント日ではない保存鉄道の駅のようですが……。
 ところがこの後、雰囲気が一変して大変なことに (^^;;