地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第六ジャカルタ炎鉄録 (26) メトロ5000系59F

2015-06-21 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 日本国外務省公式HPの広報部分には、「世界一周『何でもレポート』外務省員の声」というコーナーがありますが、その最新連載ネタは、いつもお世話になっております落花生。様による、マニアックさ炸裂なインドネシア鉄道事情紹介となっています。趣味と業務上の実益(=国益)が完全に一致する、まさにご業務冥利、その道の鑑ではないかと存じます……。
 そんなインドネシア、去る18日からラマダーン(イスラーム暦の断食月)に突入し、ストイック過ぎる印象とは裏腹に一年で最も消費が旺盛な時期を迎えているわけですが(断食が終わる日没後はいつも以上に大食い。断食明けの佳節に備えていろいろ新調しまくり)、個人的にはラマダーン期間中のインドネシア、もしくはイスラーム圏への鉄ヲタ活動訪問は金輪際こりごり……。インドネシアの場合、一部の高めな外食チェーンは昼間もカーテンの奥で営業していますが、とにかく昼間にメシを買ったり食べたりしづらい……。今後約1ヶ月以内にうっかり休みをとってしまってインドネシア遠征をされる方は、くれぐれもお気をつけ下さい。



 というわけで、そんなジャカルタで昨年8月に撮った画像の続き、メトロ東西線5000系・59Fです。この編成は実に安定した状態を保ち、過去6回訪れた際には必ずといって良いほど大活躍していましたので、「気にかけるまでもなくそこにある」という言わば空気のような存在でありますが (^^;)、205系激増の陰でついにメトロ5000系にも離脱車が出始めた昨今、ジャカルタの地で一日でも長く、全面ラッピング無しのギンギラコルゲートの美を展開して頂くためにも、東急・都営と並んでメトロ5000系のさらなる奮起を期待せずにはいられません。
 とりわけこの59Fは、たまたま予定が合って、神奈臨千鳥線での甲種輸送を見物に行った編成でして、東西線時代には大した印象がない割には(小田急・田都利用者で、しかも東西線沿線に通うという経験がない場合、東西線というのはホントに余り利用しません ^_^;)、まさに川崎港で見送ったという点で思い入れのある編成です。しかし今や、川崎市営埠頭の大改造計画で、従来の神奈臨千鳥線末端部が消滅しようとしているのみならず、千鳥線からジャカルタへと旅立った103系やメトロ5000系も離脱が……。まぁ、千鳥線で甲種を撮影したのは2007年の話ですので、それもまた時の流れというものでしょうか。