地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

09年9月・関西出張撮り鉄ダイジェスト

2009-09-20 00:02:00 | ノンジャンル


 初めて乗ったのですが、余りの乗り心地の悪さにハマりました (笑)。



 一応撮っておこうと構えたところ……カブられてただの離合シーンに (苦笑)。



 あちゃ~、これが運用に (-_-;)。でも個人的に○志川線のミ○○カよりはマシ。



 修復中の木造貨車。いずれ開館日に来たいなぁ……。※車内から撮影。

-----------------------------------------------------------------
 雨模様が多いはずの9月にしては文句のつけようのない好天に恵まれて始まった大型連休、各地で撮り鉄に励んでおられる方も多いのではないかと思います。そんな中、金・土と個人的に恒例となっている関西出張撮り鉄に出かけまして、引退車両目当てで人が殺到しそうなところを避けながらあちこちのスポットを巡り歩いて参りました。ただ、いろいろあり過ぎて、しかもインドネシアの話題もまだまだ続いていますので、過去に関西で撮り貯めたカットの膨大な部分が死蔵状態でアップされていないのと同様、今回撮ったカットも当分アップしそびれそうな……(^^;)。というわけで、とりあえず1点モノの画像を予告編としてアップしまして、自分自身を「早よぅレタッチせぇや」と叱咤することにします (笑)。

ジャカルタ炎鉄録 (18) 哀愁の3等客車列車

2009-09-18 05:06:00 | インドネシアの鉄道


 初めて&短期間のインドネシア訪問で不慣れな中、快適な1等車=エクセクティフの旅にうつつを抜かしていた私は、我ながらつくづくオッサンになってしまったなぁ……と思ったものです (^^;)。その一方で、ボロくとも健気に庶民を満載して走る非冷房の客車列車を眺めていると、かつて18きっぷを使って非冷房の旧客・DC・115系などを使って汗を拭き拭き旅した10代の頃や、車内もホームも超カオスの中を数十時間乗り通した中国緑皮硬座車の旅 (最近の中国で一般的な空調付き硬座車は、ハッキリ言って硬座ではなく高級軟座です。爆) が激しく思い出され、カメラを構える自分の脳内もカ~ッと熱くなってしまいます (笑)。
 そんなインドネシアの非冷房3等=エコノミー客車列車は、現在塗装変更の総仕上げ段階につき、ほとんどがオレンジ+ブルーの新塗装、ごく一部が紺+赤の旧塗装を身にまとい、近距離の非電化区間に直通する通勤・通学列車から、10数時間かけて走る長距離急行列車まで幅広く用いられています。但し、観察していて興味深いのは、非冷房3等の客車列車には、たとえ急行列車だろうが何だろうが決して2等=ビズニスが連結されない点です。恐らく、3等車が激しく混雑した際に2等車に客がなだれ込むのを避けるためだと思われますが、何せ、ホームで乗れない客は続々と機関車のデッキ、さらには乗務員室に殺到するという光景が日々展開していますので、最初から列車によって徹底した差別化を図っておこうということなのでしょう……。RM誌増刊『国鉄時代』をパラパラ眺めていますと、1970年代末までの上野口客車普通列車は、EF57のデッキに客が鈴なりになるのを黙認しつつ快走していたようですが(乗りたかった……)、今回インドネシアの鈍行を眺めていたところ、当時の上野口以上に逼迫した雰囲気がありまくり……(汗。不謹慎かも知れませんが、それゆえに是非一度、DLの前部デッキに便乗して究極の展望車状態を味わってみたいものです……ヤバいかな? 爆)。



 というわけで、混雑している列車は相当カオスに近い雰囲気が漂うインドネシアの3等客車列車ですが、かつての日本でも夜行鈍行列車の客が「いつかはオレも急行列車の寝台車やグリーン車の客となって故郷に錦を飾りたい」と念じていたのと恐らく同じように、庶民の悲喜こもごもを乗せているのでしょう……。
 そこで、次回訪問時には是非3等車にも乗って、一介の旅人としてインドネシアのいろいろな面を見てみたいと思っているのですが、問題は……(2等車もそうですが)非冷房車の窓は下段が全て固定され、車内は半端でなく暑そうだ……ということです (@o@)。ジャカルタ・コタ駅で撮り鉄していた際、当分発車せず半ばホーム据え付けの休憩室同然となっていた3等編成の車内にも入ってみたのですが、ぬををっ……何じゃこの風通しの悪さは……(-_-;)。一応、走り出せばややマシになるのかも知れませんが……あの蒸し風呂ぶりを思い出すにつけ、イキナリ長距離急行に乗るのではなく、初級編として近郊列車を試してみるのが無難なのだろうなぁ……と思っています。とくに、再開業間もないタンジュン・プリオク発着の近郊客車列車(1枚目)を東線で撮っていたところ、見事にガラガラ……。これならイケそうだなぁ、と思っています。もっとも、それも単にタンジュン・プリオクとパサール・スネン(タナ・アバンと並ぶジャカルタ市内の3等客車列車主要発着駅)の間の話だけで、パサール・スネンとジャティヌガラで一気に客が乗って満員御礼となってしまいそうですが (^^;)。
 それにしても、ネット上では「アルゴ」「1・2等車組成の特急列車」「オール3等の長距離急行」の時刻表は簡単に閲覧出来るのですが、ジャカルタをはじめ各主要都市近郊を走る鈍行客車列車の詳細な時刻表が分からないのはツラい……。まぁ、駅に行けばきちんと掲示はされているのですが、今回東線で午前中2~3時間張り付いていたところ、ネットや駅で分かる時刻表よりも多くの3等列車が次から次へと姿を現し、これに頻繁運転の単機回送を加えますと、本当に目が回りそうなほどカマを撮ったなぁ……という印象です (笑)。駅で流れるアナウンスを聴いていますと、ブカシ以遠からやって来て東線に入り、ジャカルタ・コタには入らず西線へと向かい、さらにタナ・アバンからスルポン方面へ向かうという結構面白そうなルートで走る鈍行列車もあったり……(2枚目の画像)。嗚呼、ジャカルタ近郊の客車鈍行の全貌が知りたい……(^^;


ごくフツーのボックスシート車。但し椅子は背もたれも含めてコチコチ (^^;)。人の体型には合わせてあるようで、東武50050やメトロ08よりは遥かにマシな座り心地だと思いますが……(汗)。どの車両も洗車が行き届きキレイなのはインドネシアの良いところ。



一方こちらは、近郊列車にたまに (?) 連結されているロングシート車。基本的には、日本製の非冷房抵抗制御2扉電車と同じ発想で作ったものだと思われますが(製造も1976年)、この激しい腰高ぶりが醸し出すヘロさが個人的には魅力です(爆)。

ジャカルタ炎鉄録 (17) 全1等特急アルゴ

2009-09-17 00:01:00 | インドネシアの鉄道


 インドネシアの特急列車は通常1等「エクセクティフ」と2等「ビズニス」によって組成されていますが、それとは別に、米国のアムトラックと類似の旅客列車専門運営会社がインドネシア鉄道に委託して走らせている特急列車があり、一律に「アルゴ Argo+個別の列車名」を名乗っています。そしてこのアルゴ、驚くべき (?) ことに全車両が1等車によって組成され、塗装もアルゴ・オリジナルのグレー+オレンジ波模様となっています。インドネシアの客車列車は、ドアの脇に大きく等級が数字で分かりやすく示されていますが、そこに輝く「A」の字(もちろんArgoを意味) はまさに最高級・最速の証……。運賃も、普通の特急列車の1等車と比べてやや高め。ま、その分簡単な供食サービスがあるようですが、具体的に美味いものが出てくるのか否かにつきましては、乗っていないので分かりません (^^;)。
 何はともあれ、ピカピカに磨き上げられたアメロコが、アルゴ客車の長大編成を牽引して迫ってくる光景は、日本の中古冷房車を追いかけるのと並んで、インドネシアの鉄道のもう一つのお楽しみであると断言出来ます。とくに↑の画像は、1両目に超豪華サロンカー「バリ」を組み込んだ、ジョグジャカルタ経由ソロ(スラカルタ)行き「アルゴ・ドゥイパンガ」が、独立記念日にちなんだメラ・プティ(=インドネシア国旗)も凛々しく、ゆっくりとマンガライ駅に進入する光景! いや~余りの威風堂々ぶりに感激しました(*^^*)。



 ちなみに、超豪華サロンカー「バリ」の車内につきましては、インドネシア鉄道公式HPの「kereta Wisata (行楽車両)」紹介コーナーに画像がアップされています。バリ島の超高級リゾート然とした、チャラさとは無縁の最高にシックな木製の内装が素晴らしいのひとこと……。こんな車両でオフ会なんてやってみたいものですが、まぁ永遠に無理か (笑)。なお、日によってはもう1両の超豪華サロンカー「トラジャ」(スラウェシ島のトラジャ文化がモチーフ。こちらの内装も凝りに凝りまくり……) が連結されています。
 一方こちらの列車は……ガンビール到着後マンガライに入庫する回送列車を撮りましたので、どの列車かは分かりません (^^;)。1両目に連結されている車両は、1枚目の画像の1両目「バリ」とよく似ていますが、何と言うことはない……ただの電源車です (^^;)。機関車は流線型で、優等列車牽引機にふさわしい特別な雰囲気を醸し出していますが、終着駅での方向転換という気の利いたことはしませんので(そもそもガンビール駅の構造から言っても無理)、流線型マスクが連結面として引っ込み、如何にもアメロコの2エンド然とした馬面が正面に出たまま長距離を牽引するというのも日常茶飯事です。
 客車に話を戻しますと、同じ「アルゴ」を名乗っていても列車ごとに、あるいは個別の客車の製造年ごとに、車体構造やアコモデーションの面で違いがあります。その中でも、最もデラックスな列車として位置づけられているらしく、台形断面の特別な車両が用いられているのが、ガンビールとスラバヤを結ぶ「アルゴ・ブロモ・アングレック」(「ブロモ山の蘭の花」の意)。インドネシア鉄道公式HPの「ギャラリー」コーナーを見ますと、代表的列車ごとの車内&外観を画像でチェックすることが出来ますが(今はほぼ消滅した旧塗装車の画像が多いのがトホホ ^^;)、最高級列車らしくフットレストがあるあたり、かなりのものとお見受けします。しかも、塗装も蘭の花をイメージした洒落たパープルに変更中……。
 とにかく、暑くて暑くてかなわない赤道の国・インドネシアも、アルゴ系列の特急列車を利用する限り、極めて快適な旅を楽しめること請け合いです。私もいずれ、超豪華サロンカー「バリ」を利用して、古都ソロおよびジョグジャカルタ、世界遺産ボロブドゥールおよびプランバナンをめぐってみたいものですが、さてそれはいつ出来ることやら……。と申しますのも、バックパッカーの血が疼いて、オール3等急行列車の忍耐旅なんてのも久々にやってみたいなぁ~と思っている「心の中のもう一人の自分」がいるもので……(笑)。


蘭(アングレック)の花びらをイメージした腰回りの塗装がポイント。



ゴンダンディア駅で撮り鉄していたところイキナリ現れた「トラジャ」。

今さらながらのJRE鉄道博物館初訪問 (下)

2009-09-15 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 美しく整備されたキハ41300 (キハ04) ! ボックスシートがメチャ狭っ (^^;



 多言は無用の1号機関車!  



 幌内鉄道の開拓使客車、アメ趣味なデラックスさ炸裂……!



 上野口の黄金時代よ、COME BACK!!

-----------------------------------------------------------------------
 今回の鉄道博物館初訪問、C57 135のみならず、他の車両もじっくり撮影することが出来ましたが、如何せんスペースの関係で超広角レンズを準備しなければ歯が立たず、車両によってはそもそも記録撮影自体が非常に難しい(例えばEF58 89) のは残念なところです。まぁ、いずれ数年おきに車両の位置替えなどもすることになるのでしょうか。
 それはそれとして、車内に入って椅子に座り、じっくりとインテリアを眺め、かつての旅の日々を静かに思い出すことが出来るのは何とも贅沢なひとときですね……(*^^*)。これで入館料1000円でしたら、(あくまで空いている限り) 十分に安いのではないか?と思います。来月は0系の公開が始まり、またしばらく混み合うことになりそうですが、ほとぼりが冷めたら改めて訪問してみたいものです。


嗚呼、旧国をはじめ半鋼製電車がフツーに走っていたあの頃に帰りたい……。



帝国主義者と言われようが何だろうが、この切符で旅がしたかった……です。

鉄コレ南武鉄道モハ100を魔改造する (下)

2009-09-14 07:15:00 | 超へっぽこ模型製作


 ますますラインナップが増えて行く鉄道コレクション。富山ライトレールのようなLRTシリーズには個人的にほとんど食指が動かないのですが (^^;)、私鉄の古き良き車両シリーズとして京王5000系の譲渡車が第11弾にラインナップされ、旧型国電シリーズとして70系が出るほか、関西私鉄の特製品として南海「角ズーム」・阪神ジェットカー・阪急1300系のリリースが予定されているなど、いや~まさに百花繚乱、財布を空っぽにせよ!という感じですね (^^;
 こうして泥沼にハマるにつれ、買ったのは良かったものの今ひとつツボにはまらず、フリーランス改造候補や塗り直し候補として死蔵されるブツも増えて行くわけで……。勿体ないので何とかせにゃならぬ!と思うにつけ、加工に割ける時間が足りないのをもどかしく思うばかりです (苦笑)。
 というわけで、去る6月13日付の記事にて扱いました、鉄コレ第2弾・南武鉄道モハ100タイプと河合タキ5450タンク体の流用によるナゾ電製作も、多忙の連続の中で完全に頓挫しておりました (汗)。しかし「放ったらかしてはいかんなぁ……早くヘロヘロな完成姿を見たい」と思いまして、インドネシアからの帰国後少しずつ作業を進め、このたび目出度く完成しました~。



 とは言っても、製作するのも備忘録を記すのも所詮は自己満足。こんな身も蓋もないシロモノでスミマセン (^^;)。単にざっくりと無蓋車風に切断した車体をヤスリで磨き、運転室との間にはプラ板でパーティションを設け、拙へっぽこ模型工場(というほどのものでもないか……^^;) 入換車の標準塗装となりつつある撫順色を塗り……それだけです、はい。タンク体を装備した状態では散水車兼用という設定ですが、タンク体をパカッと外して電動無蓋貨車とすることも出来ます (笑)。
 初心者のヘロヘロ工作による工夫度ゼロな工作ではありますが、我ながらこうして眺めてみますと、国鉄のクモル・クルや、私鉄の電動貨車が活発に走っていた時代が思い出され、懐かしいですね……。そのうちGMの旧国キットや別売パーツなどを使って、配給電車黄金時代を再現してみたいものですが、こうして無蓋電車にしてしまいますと自走出来ないのが残念ですね~(^^;
 とりあえずは、前に同じく南武モハ100タイプを素材として製作した「強力 (?)」電動貨車と並べて悦に入っておりますが、さて次は何を種車にして、どんなデザインのヘロヘロ入換車シリーズを作ろうかなぁ……と (^^;)。